16日(日本時間17日)、MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ベテラン右腕クリス・マーティンはレンジャーズと1年契約で再契約を結び、来季も現役を続行するようだ。なお、身体検査の結果待ちのため、球団からの正式発表はまだ行われていない。
2026年が40歳のシーズンとなるマーティンは、年齢を感じさせないプレーを続けている。特に直近2シーズンはケガの影響で登板機会が減少したものの、それでも2年連続45試合以上に登板。2022~25年の4シーズンで209試合に登板し、防御率2.60をマークしている。
身長203センチのマーティンは、マウンド上で圧倒的な存在感を放つ。平均94.7マイル(約152キロ)のフォーシームのほか、カットボール、スプリット、シンカー、スイーパーを投げ分ける。2005年にロッキーズからドラフト指名(入団せず)を受けたベテラン救援右腕にとって、現在に至るまでの道のりは長いものだった。右肩関節唇を断裂し、2010年にテキサス州の独立リーグ球団で復帰を目指すまで、完全に野球から離れていた時期もあった。
2011年、マーティンはレッドソックスと契約したが、2013年12月のトレードでロッキーズへ移籍。翌2014年、念願のメジャーデビューを果たした。しかし、2014年のロッキーズ、2015年のヤンキースでも結果を残せず、プロ野球選手としてのキャリアを継続するために日本球界へ移籍。2016~17年には北海道日本ハムファイターズで防御率1点台と大活躍した。
2018年、地元球団のレンジャーズでメジャー復帰。それ以降、8シーズンにわたって安定した活躍を続け、レンジャーズ、ブレーブス、カブス、ドジャース、レッドソックスで合計352回2/3を投げ、防御率3.04を記録した。今季は古巣レンジャーズに復帰し、49試合に登板して防御率2.98と年齢を感じさせない投球を見せた。
2024年9月には「2025年が最後のシーズンになる可能性は95%」と語り、今季限りでの現役引退を示唆していたが、不屈のベテランは来季もマウンドに立ち続ける。
