ブレーブス、セールは売らないと断言

負け越しのシーズンもまだ「売り」には回らない

June 19th, 2025

クリス・セールをトレードに出すつもりはない。ブレーブスの球団編成本部長アレックス・アンソポロスは、水曜午後にアトランタのラジオ局「680 The Fan」に出演し、その意志をはっきりと示した。

33勝39敗と苦戦するブレーブスに対し、7月31日のトレード期限を前に、今シーズンは売り手に回るのではないかという憶測が高まっている。その中心にいるのが、サイ・ヤング賞左腕のセールだ。先発投手の需要の高まりとともに、現在36歳で2026年までの球団オプションの契約のベテランエースが市場に出されるのではないかという見方もされていたが、アンソポロスは即座にそれを否定した。

「ありえない、(可能性は)ゼロだ。そういった憶測を見たが完全に馬鹿げている。我々は売り手にはならない。特に、今季以降も契約が残っている選手は絶対に残る。私は余程のことがない限りは断言しない。後から覆したら嘘をついたことになるからね。ただ、今回は断言できる」

「絶対にありえない。太字で、イタリックで、大文字で書いてくれ。売り手に回る気がないということを示すために、簡単ではないが、6月中にトレードを成立させようとしているくらいだ」

木曜日の時点で、ブレーブスはナ・リーグのワイルドカード争いで5.5ゲーム差と苦戦しているものの、その戦力を考えれば再浮上は十分に現実的だ。

実際、最近は好転の兆しも見える。ブレーブスは7連敗の後、直近8試合で6勝を挙げており、首位メッツ相手にも2連勝している。アクーニャJr.が2度目の前十字靱帯断裂から復帰してMVPレベルの活躍を再び見せ始め、ストライダーも右肘の手術から復調し前回登板では13三振を記録。そして、セールもシーズン序盤の不調から立て直しつつある。ここから本来の調子を取り戻し、勝ち星を積み上げていくことが予想できる。

アンソポロスは、シーズンの流れが一変することを身をもって知っている。2021年、ブレーブスはアクーニャを右膝の前十字靱帯断裂で欠いたうえに、トレード期限時点で勝率5割未満だったが、それでも補強に動き、最終的にワールドシリーズ制覇を成し遂げた。この経験はアンソポロスの中に強く残っており、だからこそ今季の苦戦にもかかわらず、現在のチームに対する信頼を改めて強調した。

ただし、アンソポロスはシーズンが「極端に崩壊」することがあった場合には、方針転換の可能性があるとも示唆した。また発言からして、仮に売りに出るとしても、マーセル・オズナ(指名打者)やライセル・イグレシアス(救援投手)といった今季限りで契約が切れる選手に限られると見られる。

「7月末の時点で状況が完全に変わっていれば、改めて考え直す必要があるが、それは極端な場合に限る。我々は勝つために作られたチームだ。常に勝利を目指し、それを期待されている」