【ドジャース0-1ブレース】アトランタ/トゥルーイストパーク、8月27日(日本時間8月28日)
クリス・セールが2018年以来となる100マイル以上(約160.9キロ以上)の球を投げ、2019年以来となる完封勝利を達成。ドジャースを見事にスイープした。
「いつも目つきは鋭いけど、今夜はさらに少し違っていた」とウォルト・ワイス監督は語った。
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ワールドシリーズを2連覇中の王者を相手にスイープを決める機会であることに加え、セールの心を奮い立たせていたのは、42歳の友人アシュリー・フォスがこの日に亡くなったことだった。フォスの父親は、過去約20年間にわたってセールの資産管理を担当してきた。
「彼女はブレーブスの大ファンで、全試合を見ていた。今夜は何か特別な力が助けてくれているように感じて、マウンド上で不思議な感覚があった。間違いなく、彼女がそこにいた」とセールは語った。
確かに、特別な何かが起きていた。セールは5安打を許しながら、今季最多に並ぶ11三振。レッドソックス時代の2019年6月5日、ロイヤルズ戦以来となる完封勝利だった。また37歳の左腕は、2018年以降で自身最速となる2球も投げ込んだ。
ブレーブスで登板可能な救援投手がわずか3人しかおらず、重要な場面を任せられるのは守護神ライセル・イグレシアスだけだったことも、さらなるモチベーションになった。2024年4月23日のマックス・フリード以来となる、球団にとっての完封勝利には絶好のタイミングだった。
「メジャーで見てきた中でも、おそらく上位2つに入る投球だった。初球から完全に集中し、狙い通りに投げ続けていた。本当に信じられない」とブレーブスの捕手ドレイク・ボールドウィンは語った。
79勝55敗のブレーブスにとって、完璧な3日間となった。3試合連続で1点差の勝利を収め、ナ・リーグで2球団に与えられる地区シリーズからの出場権を巡る争いで、ドジャース(80勝54敗)に1ゲーム差まで迫った。この試合で唯一の得点は、ボールドウィンが山本由伸の初球のスプリットを捉えた先頭打者本塁打だった。
エライアス社によると、1-0で勝利した試合で捕手が先頭打者本塁打を放ったのは、少なくとも1900年以降の近代野球ではボールドウィンが初めてだった。それでも、この試合で最も記憶に残るのは、防御率をMLB2位の2.06まで下げたセールの快投だろう。
37歳150日の左腕は無四球、2桁奪三振での完封勝利。37歳以上でこれを達成したのは、1900年以降でわずか6人目となっており、直近の達成者はセールが幼少期に憧れたランディ・ジョンソンで、2004年に1度、2001年に2度記録している。
「相手側にいるのは最悪だね。以前は味方としてあの投球を見ていたから、ブレーブスにとってはどれほど素晴らしいかは分かる。でも僕たちからすれば、どうしようもない時もある」と、レッドソックス時代のチームメート、ムーキー・ベッツは語った。
三回に大谷翔平を三振に仕留めた際、セールはスライダーで2度空振りを奪った。その間には100.1マイル(約161.1キロ)の速球を投じ、大谷がファウルにした。スタットキャストによると、セールが100マイル(約160.9キロ)以上を記録したのは、キャリアでわずか15球目。前回は2018年7月6日だった。
「大谷は誰も見たことがないようなことをしている。おそらく、自分が見てきた中で最高の選手だ。最高の相手と対戦するなら、こちらも最高の力を出さなければならない。今夜はそれがうまくいった」とセールは語った。
セールは五回にも大谷からこの日2個目の三振を奪った。カウント2-2から、高めの99.6マイル(約160.3キロ)の速球を振らせた。
「スコアボードを見たら3桁が表示されていた。そこに近い球速を出せるとは思っていたが、実際に到達するのを見るのは痺れた。このリーグで数々の結果を残してきた打者と対戦すると、さらに一段階上の力を出せるんだ」とボールドウィンは語った。
セールは2024年にナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞し、驚異的な復活を遂げた。それ以前のレッドソックスでの4シーズンは、合計でも151イニングしか投げていなかった。しかし、アトランタでの1年目は特別な物語の始まりにすぎなかった。
セールは今季24先発のうち23試合で失点を3以下に抑え、直近21先発では防御率1.83を記録。左腕にとって、年齢は単なる数字にすぎない。109球を投げたこの試合でも、最後の1球は98.6マイル(約158.7キロ)を計測した。
セールは97球で8回を終えてダグアウトへ戻ると、「この試合は最後まで俺が投げる」と言った。
「試合開始時から使命を背負っているようだったし、最後まで投げ切るという強い意志も持っていた」とワイス監督は語った。
