ムーア、サヨナラ2ラン含む自身初の1試合2本塁打

June 25th, 2025

エンゼルス3-2レッドソックス】アナハイム/エンゼルスタジアム、6月24日(日本時間6月25日)

ジェットコースターのような展開が終盤に待っていた。

エンゼルスは、八回にチームのトップ有望株クリスチャン・ムーア(二塁手・22)が同点ソロ(2号)を放ち歓喜に沸いたが、九回にはザック・ネト(遊撃手・24)が負傷し交代。それでも延長十回、ムーアがサヨナラ2ラン(3号)と再び大仕事をやってのけ、レッドソックスを3-2で下した。

MLBパイプラインでエンゼルスの有望株1位(全体53位)にランクされているムーアは、延長十回の本塁打で、自身初のサヨナラ弾と1試合2本塁打を達成。レッドソックスが十回表に1点を加えた直後の劇的な一打で、6月13日のメジャー昇格以降、通算3本目の本塁打に。1961年のエクスパンション以降、八回かそれ以後に同点、もしくは逆転の本塁打を複数本放った初めての選手となった。

「間違いなく大きな一日になったよ。この試合の前までの自分の成績はあまり良くなかった。でも、それも若いってことの一部なんだと思う。色々と模索しながらやってるからね。このリーグにはすごいピッチャーがたくさんいるけど、少しずつ自分のやり方を見つけ始めてるよ」

ムーアの1本目の本塁打は1-1に追いつく重要な場面で飛び出し、その後ネトが安打で続いた。しかし、ネトは盗塁を試みてタッチアウトとなり、その際に右肩を痛めた。その後もフィールドには残ったものの、ゴンザレスのゴロを処理する際にボールをこぼし、不安定な体勢からの送球が一塁手ラモンテ・ウェイドJr.の頭上を越え失策と判定された。

昨年11月に右肩の手術を受け、今季開幕から18試合を欠場していたネト。チームのヘッドトレーナーであるマイク・フロスタッドの診察を受けた後に退場し、代わってスコット・キンガリーが入った。

「(状態は)もちろん良いわけじゃないけど、そこまで悪くはない。明日の朝の状態を見てみないと分からないけど、うまくいけばスッキリした感じで球場に来られて、スタメンに入れるといいね。手術を受けたばかりの肩だから、もちろん不安はあるけど、前向きに捉えたいと思う」とネトは語った。

昨季チームトップのWARを記録したネトは、今季もエンゼルスの中で最も活躍している選手の一人。今季61試合で打率.278、出塁率.321、長打率.494、本塁打12本、二塁打15本、盗塁13、打点29を記録。1番打者として定着し、先頭打者本塁打も6本を記録しており、1987年にブライアン・ダウニングが樹立した球団記録の7本にあと1本と迫っている。

チームを牽引する遊撃手に懸念が残る中で、新たなスター候補生の二塁手に期待がかかるのも無理はない。

ムーアはテネシー大学時代に強打を披露し、昨年のドラフトで全8位指名を受けたが、プロ入り後は打撃よりも守備で存在感を見せていた。そんな彼にとって、この試合はターニングポイントになり得る。

「エンゼルスは去年のドラフトで自分に可能性を見てくれた。そして今もなお、そう思ってくれている。だから自分も、試合に勝つために全力を尽くすよ」とムーアは語った。

この試合前の時点では打率.167だったが、この日の活躍で打率.194、出塁率.231、長打率.500、打点6(12試合)に向上。ネトは途中退場となったことに悔しさをにじませながらも、ムーアが大事な場面で結果を出したことを喜んでいた。

「彼は特別な選手だし、ああいうプレーを見られて本当にうれしかった。彼は長くこのチームにいることになると思うよ。八回に同点にするあのスイング、そして十回にもまた打つことができる自信。このプレーが彼がどんな選手なのかを物語っているよ」