遊撃手のエイブラムズ、二塁手へコンバート決定

7:36 AM UTC

ナショナルズはC.J.エイブラムズ内野手(25)を遊撃から二塁へコンバートする。ブレーク・ブテラ監督(34)が14日(日本時間15日)、今季124試合目を前に発表した。

ナシム・ヌニェス内野手(25)は二塁から遊撃へ回る。

ブテラ監督はナショナルズがメッツに1―4で敗れたこの日の試合前、今回の配置転換を説明した。

「CJはキャリアの大半で遊撃を守り、ナショナルズでもずっと遊撃手だった。簡単な決断ではないし、本人との話し合いも簡単ではなかった。ただ、今後を考えればチームにとって最善だと判断した」

エイブラムズはこの日のメッツ戦でも遊撃で先発出場。ブテラ監督は数週間後ではなく、数日以内に二塁手として初出場する見通しを示した。

エイブラムズは配置転換について「特に何も考えていない。目の前に集中している。今日は遊撃を守るから、勝つ準備をするだけだ」と話した。

長期的にも遊撃手としてプレーしたいかと問われたエイブラムズは「そう思っている。ずっと遊撃を守ってきたし、優れた遊撃手になれると信じている」と答えた。

エイブラムズは今季、遊撃で113試合に先発。守備のラン・バリュー(守備で防いだ得点を示す指標)はマイナス13、OAA(平均的な野手と比べて守備でいくつアウトを増やしたかを示す指標)はメジャーワーストのマイナス17。19失策もメジャー最多となっている。

メジャー5年間では遊撃で608試合に先発し、守備率.963。ナショナルズで初めてフルシーズンを戦った2023年以降、OAAはメジャーワーストのマイナス55。次に低いアメッド・ロサリオ内野手(30)のマイナス38を大きく下回る。

ブテラ監督は「特に右方向への打球に追いつき、走りながら体をひねって送球するプレーは難しい。ただ、二塁なら送球距離が短くなるし、捕球もしっかりできる。併殺で二塁に入る動きもいいと思う。シフトを敷いた際に経験している」とコンバートの理由を説明した。

エイブラムズはルーキーだった2022年、パドレスで二塁を守った13試合(先発6試合)以来、二塁でプレーしていない。

「二塁へ行って、自分の身体能力を生かすだけ。送球距離が短くなる。それがほぼ唯一の違いだ。二塁では併殺の動きが違うけど、それ以外は同じ内野だ」

ナショナルズは来季まで待たず、8月中旬に配置転換を決めた。今季中に実戦経験を積み、オフの課題につなげる時間を確保する狙いがある。球団スタッフは新しい守備位置に慣れるため、段階的な練習プランを作成した。

ブテラ監督は「最終的にポール・トボーニ編成本部長(36)、アニ・キランビGM(32)と私の3人で決めた。CJも受け入れてくれたから、本人に説明しやすかった」と話した。

守備で苦戦する一方、エイブラムズは打撃でリーグ屈指の成績を残している。14日の試合前時点で91打点はメジャートップ。244塁打はナ・リーグ3位だった。長打率.541、OPS.898、wOBA(打席ごとの結果を得点価値に応じて評価する指標).383、wRC+(リーグ平均を100として打者の得点創出力を示す指標)143、29本塁打、55長打はいずれも同5位。今季のオールスター戦ではナ・リーグの先発遊撃手に選ばれた。

ブテラ監督は「どこを守っても、今の打撃力は本物だ。この攻撃力を少しも失いたくない。打撃ではリーグ有数の選手だ」と評価した。

ヌニェスはスプリングトレーニングでルイス・ガルシアJr.内野手(26)が一塁へ回った後、正二塁手の座をつかんだ。今季以前はメジャーで遊撃を守る機会が多く、通算447イニング1/3で守備率.966を記録している。

ブテラ監督は「CJが二塁をしっかり守り、ナスが遊撃で素晴らしい守備をすれば、チームはもっと強くなると思う」と期待した。

数年先も見据えて

ナショナルズはレギュラーシーズン残り6週間だけでなく、数年先も見据えている。マイナーには二遊間の有望選手が多く、特に遊撃手の層が厚い。

ナショナルズ傘下有望株4位でMLB全体71位のシーバー・キング内野手は、MLBパイプラインで来季のメジャー昇格が予想されている。今季は2Aハリスバーグと3Aロチェスターで主に遊撃を守っている。

2025年ドラフト全体1位のイーライ・ウィリッツ内野手(18)は、将来の正遊撃手と期待され、メジャー昇格予想は2028年。球団有望株1位、MLB全体4位にランクされている。プロ初のフルシーズンとなる今季は1AフレデリックスバーグからハイAウィルミントンへ昇格した。

キングとウィリッツ以外にも、ナショナルズ傘下には有望な内野手がそろっている。球団有望株7位のロニー・クルーズ内野手(19)は今季、ハイAで遊撃、二塁、三塁を守っている。

同5位のデビン・フィッツジェラルド内野手(20)は6月に2Aへ昇格後、主に二塁と遊撃で出場。同15位のコイ・ジェームズ内野手(19)は1Aフレデリックスバーグで遊撃を400イニング以上守っている。

ブテラ監督は「そうした将来の選択肢もすべて考えている。ただ、今は今季残りの試合でできるだけ多く勝ち、来季にもつながるチーム作りを進めることが最優先だ。今回のような判断では、将来も含めてすべてを考慮している」と説明した。