カーショー、ドジャースの特別補佐に就任

March 28th, 2026

クレイトン・カーショウ不在でドジャースタジアムの開幕戦が行われることは長い間、なかった。今年も例外ではなかった。

ドジャースが勝利した26日(日本時間27日)の試合前、カーショウはスーツにネクタイ姿で打撃練習中のグラウンドに降り立ち、NBCのアナリスト(解説者)として放送デビューする準備を進めていた。27日(同28日)にも再びグラウンドに現れ、その数時間後にはかつてのチームメートらとともに自身3度目のワールドシリーズのリングを受け取った。

生え抜き左腕はメジャーでの18シーズンを通じ、ドジャースの選手であることの意味を体現してきた。左腕がマウンドに上がる日々は終わったが、その存在感は球団内で依然として大きい。

ドジャースがワールドシリーズ連覇を果たし、カーショウの引退が正式に決まった夜から、球団は本人が望めばロサンゼルスでの役割を用意すると明言していた。詳細な役割は未定だが、27日(同28日)の時点で特別補佐としてドジャースに復帰している。

カーショウは「関わっていくと思う。おそらくここロサンゼルスに物理的にいるわけではないだろうが」と話し、「でも間違いなく、試合は見る。今でもドジャースの一員でありたいと思っているから、少しでも手助けできるならそうするつもりだ」と語った。

引退における課題の1つは、本来なら仕事に費やされる時間をどう埋めるかを見つけることだが、昨年11月に現役を退いて以来、忙しく過ごしている。

カーショウは輝かしいメジャーでのキャリアを絵に描いたような結末で終えた後、ワールドベースボールクラシックのアメリカ代表としてユニホームを着てアンコールに応えた。アリゾナでのオープン戦で1イニングを投げたが、最終的に本大会の試合には出場せず、再び現役生活に幕を下ろした。

その後、NBCとアナリスト(解説者)として契約したが、8月にもう1度放送に出演する予定があるだけで、スケジュールが埋まるわけではない。ドジャースはレジェンドの新たな役割を見て楽しんだ。

デーブ・ロバーツ監督は開幕戦で「試合中、放送に映る彼をみんなでからかっていた」と語った。

「彼はいい感じだった。洗練されていたよ。髪形も良く、ひげも整えていた。試合を見ている彼には気迫もあった。でも、彼はユニホームを着ていなくて幸せだと思う」

実際、カーショウは引退生活を受け入れている。打撃練習中にバットを手に取って数回素振りをしたものの、打席に入ったり、マウンドに上がりたいという思いはなかった。試合そのものよりも仲間を恋しく思っており、長年の本拠地への帰還においては、かつてのチームと再び一緒に過ごせることが何よりも大きな意味を持っていた。

「ここにいるのがつらいわけではない。ただ、自分が何を失ったのかを思い出すから、それは間違いなく大変だ」と引退の現実を表現した。

カーショウが引退生活を1日ずつ送っている大きな理由の1つは、周囲の人々の存在だ。妻エレンや5人の子どもたちと家で過ごす時間を増やし、野球のスケジュールに縛られない生活を楽しみにしている。

「引退には自由がある」と話した。

「トレーニングをしたくなければ、しなくていい。背中が痛くても関係ない。腕が痛くても関係ない。より多くのことを見て、あらゆる瞬間に立ち会える」

「まだ本当に引退生活が始まったという気はしていない。シーズンが開幕し、この後家に帰るから、来週はおそらく普通の引退生活の1週間を実感するだろうね」

一方、ドジャースの3連覇への挑戦は始まったばかりだ。27日(同28日)のワールドシリーズ優勝リングの贈呈式を終え、チームは昨年のページをめくり、今年達成し得る歴史へと焦点を移すことができる。

だが、カーショウはもう少しこの瞬間を味わうつもりだ。

「チームメートともう1度祝うことができるのは、いつでも本当に特別なことだ。みんなは今季に向けて前に進まなければならないが、自分はその必要はない。だから、ただこの瞬間を楽しみ続けるよ」