【ヤンキース6-4メッツ】ニューヨーク/シティ・フィールド、7月6日(日本時間7月7日)
「今まで見たことがない」(アーロン・ジャッジ)
「今季最高のプレー」(アーロン・ブーン監督)
「キャノン砲だった」(ポール・ゴールドシュミット)
チームメイトと指揮官に絶賛されたプレーを見せたのは、レフトのコディ・ベリンジャー。相手のチャンスを未然に防ぐ守備でのビッグプレーで、連敗を6でストップした。
七回、一塁にリンドーアを置いた状態で、打席にはフアン・ソト。彼の放ったレフトへの鋭い打球に素早く駆け寄り、地面スレスレでキャッチすると、そのまま一塁へレーザービームを投じ、飛び出していたランナーを刺してダブルプレーを成立させた。
「(打球は)低かったのもあって判断が難しかったけど、『行ける』と思ったんだ。ギリギリになるのは分かっていたけど、いいスタートが切れて、タイミングも完璧だった」と振り返る。
1点ビハインドだったメッツにとっては、上位打線で迎えた同点、そして逆転につながる大きなチャンスだった。打球速度169キロ、捕球確率30%(スタットキャスト)とソトの打球も決して悪かったわけではない。
「打球を捕ったのもすごいが、送球の方がそれ以上だった」とベンチで見ていたジャズ・チザムJr.も唸った。
ベリンジャーはドジャース時代の2019年にナ・リーグのゴールドグラブ賞を受賞。今季は左翼31試合、中堅26試合、右翼20試合、一塁も1試合こなしており、その守備の柔軟性がチームにとって大きな武器となっている。
「春季キャンプでいろんなポジションをこなせる準備をしてきた。自信を持って、いいスタートを切ることだけを考えている」と本人は語る。
試合は、攻守の要であるジャッジが第1打席で33号本塁打を放ち、先制点を演出。オースティン・ウェルズも本塁打を記録した。先発マックス・フリードは5回1/3を3失点でしのぎ、勝利を引き寄せた。
六回にはジャッジがスターリング・マルテのヒット性の当たりをダイビングキャッチ、八回にはゴールドシュミットがタイロン・テイラーのゴロを見事にさばき、併殺を完成させるなど、随所に好守が光った。
それでも、試合後に最も注目されたのは、やはりベリンジャーのプレーだ。
「間違いなく、今季のベストプレーになるだろう。これから何度も何度も、あのハイライトを見ることになる」とジャッジは語った。
6連敗ストップで、シリーズスイープを阻止したヤンキース。ア・リーグ東地区の首位から陥落しただけでなく、レイズにも追いつかれワイルドカード出場圏外となっている(1ゲーム差)。明日は試合がなく、マリナーズ、カブスとの2カードを経て、オールスターゲームへと向かう。
