先発レイが五回7三振でカブス3連勝、鈴木は2安打

負傷者続出の中で光るベテランの安定感

April 26th, 2025

今月初め、カブスは左肘の故障によりエース格であるジャスティン・スティール投手の今季絶望という厳しいニュースに見舞われた。さらに試合前にクレイグ・カウンセル監督は、右腕ハビエル・アサッド投手が春季キャンプ中に痛めた左脇腹を再び負傷したことを明かした。

先発投手陣に次々と故障者が出る中で、その穴を見事に埋めているのがコリン・レイ投手だ。現地26日(日本時間27日)に行われたフィリーズ戦で、レイは五回を無失点に抑え、カブスは4-0で勝利。ここまで先発ローテーションの「つなぎ役」を超える存在感を示している。今季は先発・リリーフを合わせて18.2イニングを投げ、自責点はわずか2つ。今季初勝利を記録したベテランピッチャーはこの試合で防御率を0.96に載せた。

「こういうときのためにコリン・レイのような投手を獲得しておくんだ」
カブスの投手コーチ、トミー・ホトヴィーは最近そう語る。
「ベテランで戦い方を知っているし、さまざまな役割をこなせる。何かあったときにすぐ対応できる頼れる存在だ」

この日の試合は2時間10分の雨天中断を挟んで開始。34歳のレイは初回、28球を要する苦しい立ち上がりを無失点で切り抜けると、四回にも2死二、三塁のピンチを迎えたが、落ち着いた投球で無失点に抑えた。最終的に五回を投げて7三振を記録し、被安打3、与四球2と素晴らしい投球でチームを勝利に導いた。

打線もレイを強力に援護した。二回に9番ジョン・バーティがタイムリーツーベースを放つと、三回には6番ニコ・ホーナーがタイムリー内野安打。フィリーズ先発のウォーカー降板以降の四回、そして七回もフィリーズのブルペンから追加点を奪った。「3番・DH」でスタメン出場した鈴木誠也は5打数2安打を記録した。

続く投手陣も勝ちパターンの選手たちを休ませながら完封リレーを達成。強打者揃いのフィリーズ打線を封じ、カード初戦を白星で飾った。

<鈴木誠也 打撃成績>
第1打席:センターフライ 第2打席:二塁打 第3打席:サードゴロ 第4打席:二塁打 第5打席:三振
打率.283 OPS.910