<コロンビア4-7キューバ>サンフアン/ヒラム・ビソーン・スタジアム、3月8日(日本時間9日)
国際野球の舞台でキューバの勢いが衰えたのではないか。そんな声は、杞憂だった。
キューバはコロンビアを7―4で下し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プールAで2連勝を飾った。敗れたコロンビアは0勝3敗となり、決勝ラウンド進出の可能性が消滅。キューバは同じく2勝0敗のプエルトリコと並び、グループ首位をキープ。両チームは無敗同士で直接対決を迎える。
試合後、ヘルマン・メサ監督はチームの雰囲気の良さを強調した。
「ここでの環境はとても前向きだ。選手たちは試合を心から楽しんでいる。それがチームが前へ進むうえで何より大切なんだ」
この日も、キューバは序盤の長打攻勢で主導権を握った。WBCでのここまで2試合はいずれも、早い回のパワー攻勢が勝利への流れを生み出している。
2026年ワールドベースボールクラシック
コロンビアは初回、ジョーダン・ディアスの犠牲フライで先制し、今大会で初めてリードを奪った。しかしキューバはすぐに反撃し、初回に先頭から2人が出塁すると、コロンビアの右腕ルイス・パティーニョを攻め立て、一塁手アリエル・マルティネスがカウント2―1からの速球を捉えて右翼席へ逆転の3ランを放った。さらにエリスベル・アルエバレーナも初球のスライダーを左翼席へ運び、キューバは序盤から主導権を握った。
さらに2人後にはエリスベル・アルエバレーナも初球のスライダーを左翼席へ運び、キューバは序盤から主導権を握った。
キューバは、前回大会で本塁打がわずか2本にとどまり、4位に終わった。ところが今大会は、ここまで2試合で早くも4本塁打と、打線の長打力が際立っている。
六回にはコロンビアの守備の乱れにも乗じた。二死の場面で中堅ティト・ポロがフライを落球。本来ならイニング終了となるところでヨエル・ヤンキが生還した。さらに次打者イディ・カッペのライナーを左翼ハロルド・ラミレスが処理しきれず、打球は2点三塁打に。キューバはこの回、リードを大きく広げた。
こうした守備のミスが、結果的に試合の行方を左右した。コロンビアは七回に2点を返し、点差を3点まで縮めたが、反撃はそこまで。
4得点を挙げたものの、コロンビアには得点圏での打撃が依然として課題が残る。試合では得点圏で11打数1安打(.091)。大会通算でも28打数2安打(.071)と苦しんでいる。
試合後、コロンビアのホセ・モスケラ監督はチームの課題についてこう語った。
「覚悟や意志、そして姿勢が大事と伝えている。時にそれが欠けてしまうことがある。今日は厳しい敗戦だった。この敗戦で大会から姿を消すことになり、再び予選から戦わなければならない可能性もある。ロースターを見ても分かるように、選手層は決して厚くない。これから伸びてくる若い選手たちに目を向け、もっとしっかり準備していく必要がある」
一方のキューバは、この日も投手陣が安定した投球を見せた。8人の継投で許した自責点はわずか3。9三振とコロンビア打線を抑え込んだ。ブルージェイズのリリーフ右腕ヤリエル・ロドリゲスは三振を3つ奪い、今大会ここまで2試合で計6三振でプールAトップの数字となっている。
試合後、ヤリエル・ロドリゲスは「キューバのために投げることは自分にとってとても大切なこと。胸の4文字を背負い、自分の国の人たちを代表して戦えるのはいつも誇りに思っている」と語った。
コロンビアは9日(日本時間10日)にパナマと今大会最後の試合に臨む。次回大会の予選行きを避けるためには勝利が必要だ。一方、キューバは同日にともに無敗のプエルトリコと対戦する。
