「最高のスタート」 ヤンキースがエースの快投と強力打線の躍動で開幕戦に快勝

6:06 AM UTC

【ヤンキース7-0ジャイアンツ】サンフランシスコ/オラクルパーク、3月25日(日本時間26日)

ヤンキースはオフシーズンの間ずっと、「同じメンバーでやりくりしている」と批判され、それはまるで弱みであるかのように扱われた。しかし、ヤンキースはそれを強みと捉えようとしていた。

 MLB初のストリーミング配信での開幕戦で主役を張ったヤンキースは、まさにその大舞台にふさわしい活躍を見せた。ヤンキース打線はジャイアンツに波状攻撃を仕掛け、序盤からリードを奪い、先発マックス・フリードが快投を続け、オラクルパークでの開幕戦を7-0の勝利で飾った。

「このチームは昨年MLBで得点が1位だった。そして今年も同じ選手たちがたくさん戻ってきた。1から9番まで打てる選手が揃っている。もちろん世界で一番の選手(アーロン・ジャッジ)がいるし、それだけでなく彼を支えられる良い選手がたくさんいる」と、勝利投手のフリードはヤンキース打線について語った。

試合前にはダンサーによるパフォーマンス、愛国的なスモーク演出、ビジター側ダッグアウト前に停められた2台の黄色いフォード・クラウンビクトリアのタクシー、そしてホーム側に設置されたケーブルカーなど、華やかな演出が繰り広げられた。

 そして、開幕戦が始まると、ヤンキースが試合を支配した。

「初勝利、初安打は欲しいものだ。シーズンのリズムを取り戻すには少し時間がかかるが、とにかく早く試合に臨みたい。最高のスタートを切れたのは間違いない」と、アーロン・ブーン監督は語った。

トレント・グリシャムの2点タイムリー三塁打を含め、ヤンキースは二回に5点を奪い、右腕ローガン・ウェブを攻め立てた。ライアン・マクマーンもこの回に2点タイムリーヒットを放ち、ヤンキースは開幕戦5連勝(2022年以降)を飾った。

「ただ打席に立ち、試合の流れに身を任せ、ヒットを打てただけだと思いる。たくさんの打球をフェアゾーンに飛ばし、いくつかのヒットのチャンスも作り出し、結果的に良い得点につながった」と、マクマーン。

ホセ・カバイェロ、ジャンカルロ・スタントン、ジャズ・チザムJr.も、5回7失点(自責点6)を喫したウェブから打点を挙げた。

「本塁打こそなかったものの、プレッシャーのかかる場面で多くの好打を見せてくれた。われわれは様々な方法で相手を打ち負かすことができる」と、ブーン監督は強力打線に自信を覗かせた。

この試合では、MLBの試合で初めて自動ボールストライク判定システム(ABS)が使用された。カバイェロが四回、ウェブのストライク判定に異議を申し立てるためにヘルメットを叩いてチャレンジしたが、判定はそのままストライクと認められた。

「チャレンジしたかった。レビューが示したよりも高かったと思うけど、惜しかった」と、カバイェロは振り返った。

それ以外は、昨夏のトレードデッドラインで打線を刷新されてからというもの、この日の攻撃はヤンキースにとって異例なものではなかった。

「われわれはここにいる全員を信頼している。トップからベンチの最後尾、ブルペンの最後尾まで、全員を信頼している」と、グリシャムは語る。

フリードは昨季、ヤンキースのエースとしての役割を担ったが、ゲリット・コールがいたため、開幕投手の栄誉を得ることはできなかった。

 しかし、今季は開幕を任されたフリードは、初回こそ先頭のルイス・アライズにストレートの四球を与えたが、そこから復調して流れを掴んだ。

 援護点もあってフリードは落ち着いた投球を展開し、ヤンキース在籍2年目を素晴らしいスタートで切った。フリードはジャイアンツ打線相手に6回1/3を投げ、無失点、4三振、2安打、1四球に抑えた。開幕戦で6回1/3以上を無失点に抑えたのは、ヤンキースでは1996年のデービッド・コーン以来だ。

「もちろん、この勝利は嬉しい。最高の投球ではなかったけれど、最終的には試合に勝てた。試合の終盤まで集中していたしね。勝利を掴んで、次に進むしかない」 と、フリードは語った。

ブーン監督はこう述べた。

「これがまさにエースが粘り強く投げている姿だ。彼がチームに勢いを与えてくれた」

ただ、ヤンキースにとって唯一うまくいかなかったことがある。カリフォルニア州リンデン出身のジャッジにとって、ベイエリアでのシリーズは凱旋試合とも言えた。しかし、ジャッジは最初の4打席で三振を喫し、5打数無安打に終わった。前年のMVPが翌年の開幕戦で4三振を喫したのは史上初だ。

  しかし、そこにも希望の光が見えてきた。ジャッジが無安打だったにもかかわらずヤンキースが7得点を挙げたのだから、ジャッジが調子に乗ればどれほどの活躍を見せるか想像してみてほしい。

「われわれには証明すべきことがたくさんある。良い打席を重ねて得点を挙げられる自信はあるが、まだシーズン1試合目だ。先は長い」と、ブーン監督は次を見据えた。