ミジオロウスキー、大谷&フリーマンを連続三振でピンチ脱出

5:21 AM UTC

ブルワーズ4−1ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、8月15日(日本時間16日)

前日、ジェイコブ・ミジオロウスキー(24)は日本人記者4人の取材を受けた。当然、話題はドジャースの大谷翔平(32)に及んだ。

再戦で大谷にどう攻めるのか。

ミジオロウスキーは駆け引きをするつもりはなかった。

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「向こうも僕が何をするか分かっている。直球で勝負する。打つか、打てないか。どうなるか見てみよう」

この一戦では、ミジオロウスキーと大谷の対決が毎打席注目を集めた。ナ・リーグ勝率上位2球団が対戦したデーゲームで、ミジオロウスキーは六回まで剛速球を武器に好投。最大の勝負どころではスライダーで大谷を封じた。

ウィリアム・コントレラス捕手(28)は20打数連続無安打から脱し、2ランを含む2安打。ジョーイ・オルティス内野手(28)も2ランを放った。アーロン・アシュビー投手(28)は2回を無失点で抑えてセーブを記録し、ミジオロウスキーを援護した。

ミジオロウスキーは6イニングを投げ、5安打、1失点、1四球、6三振で12勝目(6敗)を挙げた。普段ほど多くの三振を奪わなかったが、必要な場面では三振で切り抜けた。

パット・マーフィー監督(67)は「この投手がただ球が速いだけではなく、しっかり投球できると証明した。狙った場所に投げ切っていた。成熟したか疑問に思っている人がいるなら、今日の投球が多くを物語っている」と評価した。

予告通り、ミジオロウスキーは一回先頭の大谷に速球勝負を挑んだ。最初の対戦では6球連続でフォーシーム。初球は103.7マイル(約166.9キロ)、途中には104.2マイル(約167.7キロ)を計測し、最後は103.8マイル(約167.0キロ)で空振り三振を奪った。この打席でこの日の最速5球をすべて投げた。

ミジオロウスキーは最初の7打者を抑えた後、アレックス・コール外野手(31)に内野安打を許した。打球速度は37.2マイル(約59.9キロ)だった。

続く大谷は100.3マイル(約161.4キロ)の速球を捉えた。打球は一塁手ゲーリー・サンチェス(33)の頭上を大きく跳ねて右翼線へ転がり、適時三塁打となった。ドジャースは1―2と1点差に迫った。

両者の対決で最大の見せ場は、ブルワーズが4―1とリードした五回だった。ドジャースは1死から下位打線が3者連続安打で満塁とし、一発が出れば逆転となる場面で大谷に打席が回った。球場のファンも総立ちとなった。

コントレラスがマウンドへ向かい、続いてクリス・フック投手コーチ(58)も加わった。話し合って決めた作戦はスライダー中心の配球。ミジオロウスキーも賛同した。

「正直、ゴロを打たせたかった。スライダーを低めに投げて、ゴロを打たせるつもりだった」

コントレラスは「今日は大谷に対してスライダーが一番いい球だった。速球はもちろん素晴らしいけど、捕球していて今日はカーブよりスライダーの方が良かった。ミジオロウスキーは持ち味を出し、いつも通りの投球をした」と振り返った。

速球一辺倒ではなく、配球で勝負した。初球のスライダーで空振りを奪い、2球目は102.4マイル(約164.8キロ)の速球で見逃しストライク。追い込まれた大谷に球種を絞らせず、最後は再びスライダーで空振り三振を奪った。

続くフレディ・フリーマン内野手(36)もスライダーで三振。満塁のピンチを無失点で切り抜けた剛腕は雄たけびを上げた。

デーブ・ロバーツ監督(54)は「速球に対応しなければいけない中、ストライクに見えるスライダーが来る。振らずに我慢するのは難しい。それだけに、メジャー最高の投手の一人と言える」と相手をたたえた。

ミジオロウスキーは「すべてウィリアムのおかげだ。ウィリアムが主導して何かに気付き、全員で対応した」と振り返った。

ミジオロウスキーは六回も無失点に抑えて登板を終え、メジャートップの防御率1.75まで向上。210三振もメジャー最多となった。さらに規定投球回到達者では被打率、WHIP、三振率、9回当たりの三振数、三振/四球比、9回当たりの被安打数でもメジャートップに立っている。

ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いでも最有力候補を維持している。ほかにはブレーブスのクリス・セール投手(37)、レッズのチェイス・バーンズ投手(23)、フィリーズのクリストファー・サンチェス投手(29)、ドジャースの山本由伸(27)が候補に挙がっている。

ミジオロウスキーにとってドジャース戦の先発は通算2度目。昨年7月にはミルウォーキーでクレイトン・カーショー投手(38)に投げ勝った。

ドジャースタジアムでの登板も通算2度目となった。昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦ではリリーフで5イニングを投げ、9三振を奪った。レギュラーシーズン終盤は先発として調子を落としたが、ポストシーズンでは救援で力強い投球を続けた。

振り返れば、今季の好成績につながるターニングポイントだった。

「昨年、本当の転機になった。シーズン終盤は苦しんだけど、何とか乗り越えた。ポストシーズンに入って結果が出て、その流れを今季にも持ち込めた。今もその勢いに乗れていると思う」

その流れは続いた。ドジャースとはレギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて通算3試合に登板し、17回で4失点(自責点3)、防御率1.59、3四球、27三振を記録している。

「アドレナリンが出て、観客が盛り上がる雰囲気が大好きだ。ドジャースタジアムで投げるのは本当に楽しい。いつも以上に気持ちが高ぶる。相手の本拠地で投げる楽しさがある」

ミジオロウスキーと大谷の対決は今後も続くだろう。両チームが勝ち進めば、10月に再戦する可能性もある。

ロバーツ監督は「素晴らしい。ジェイコブにはできる限り多くの評価と注目が集まってほしい。素晴らしい青年だし、野球界にとっても素晴らしい存在だ。今日の投球もそうだが、登板するたびに普通では見られない投球をする。ジェイコブや翔平のような選手がいる。今の野球界は本当に恵まれている」と総括した。