【ジャイアンツ6−2ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、5月12日(日本時間13日)
大谷翔平(31)は打席で試行錯誤を続けてきたが、12日(同13日)の夜、手応えをつかんだようだ。
一回に先頭打者としてライト前ヒットを放つと、三回にはジャイアンツの先発エイドリアン・ハウザー(33)からソロを放った。直近113打席でわずか2本目の本塁打。4月26日(同27日)以来、12試合&53打席ぶりの一発となった。
大谷は打席で好結果を残したが、12日(同13日)に2-6で敗れた試合前のデーブ・ロバーツ監督(53)の決断を覆すには至らなかった。13日(同14日)のジャイアンツ戦で大谷は登板時に打席には立たない。また、14日(同15日)のシリーズ最終戦も先発メンバーから外れるが、重要な局面での代打としては待機する。
ロバーツ監督は「本人に私の考えを伝え、互いに納得している」と説明した。
「約束を途中で変えるようなことはしたくない。打撃を数日休むことで、重圧から解放されることもあるかもしれない。何が起きるかは分からない」と語った。
30イニング以上の先発投手を対象とした成績で大谷はメジャー1位の防御率0.97を誇る。一方で打者としては本領発揮には至っておらず、12日(同13日)に3度出塁してOPS .797まで上げた。
ロバーツ監督は、精神的な休養が大谷の打撃向上に寄与することを期待している。2試合打線から外れることで、二刀流スターが得た勢いが止まる懸念は抱いていない。
指揮官は「1試合の結果だけで判断を変えるべきではない。負荷については本人と徹底的に話し合ってきた。登板日の負担は大きい。安打を数本放ったからといって翌日も出場させる、という安易な考えは選手に対して不公平だ。そのような場当たり的な起用は好まない」と2試合連続で打線に入れない考えだ。
大谷は打者として苦戦している一方、投手としては卓越したパフォーマンスを継続している。5日(同6日)のアストロズ戦では、今季最多の7イニングを投げて8三振をマーク。今季初被弾となる2本のソロ本塁打を浴び、初めて自責点2以上を喫したが、安定感は際立っている。
大谷はマウンドで躍動しているが、ドジャースはその先発をチームの勝利につなげることができていない。今季、大谷が先発した試合でドジャースは2勝4敗。昨季からさかのぼると、直近18登板のうち13試合で敗戦を喫している。
昨季、右肘の2度目の大きな手術にともなう長期のリハビリを経て投手に復帰した大谷の登板は、7月から9月上旬まで続いたチーム全体の打撃不振と重なった。ドジャースは直近3週間も同様の状況にあり、12日(同13日)の試合終了時点で、直近20試合のうち15試合で得点が4点以下に抑えられている。
大谷の登板時、ドジャースの1試合平均援護点は2.9点にとどまる。大谷と山本由伸(3.8点)は、援護率がリーグ平均(4.6点)を下回っているドジャースの先発投手だ。
投手としての先発登板の半分で、大谷は慣れ親しんだ自らのバットによる援護の機会を得られていない。しかし、大谷が打席で試行錯誤を続けている現状、ドジャースは大谷に投球だけに専念させ、DHには別の打者を起用するのが賢明だと判断している。
ドジャースは大谷のスイングの状態が向上すれば、本人の希望通り二刀流の全負荷を担えるようになると期待している。本来の打撃を取り戻すまでの間、チームは全体の質を向上させるため、投打の負荷を切り離して管理する方針に傾いている。
ロバーツ監督は「今回のケースでは、慣れているとはいえ投球に関する思考の負荷に加え、身体的な負担も考慮している。そのため、1日、あるいは2日間のリセット期間を設けて心身を整えさせることには、メリットしかないと考えている」と起用の意図を明かした。
