USAキャプテン、ジャッジの一発でオールスター打線に火

7:08 AM UTC

ブラジル代表5―15アメリカ代表】ヒューストン/ダイキンパーク、3月6日(日本時間7日)

メジャーリーグの強打者が並ぶオールスター級の打線と層が厚く安定した投手陣を擁するアメリカ代表は、大きな期待とともにワールドベースボールクラシック(WBC)に臨んだ。初戦でその期待に応えたが、その過程は一部で予想されていたほど簡単なものではなかった。

アメリカ代表はブラジル代表に勝利したが、ブラジル代表の制球の乱れがなければ、より接戦になっていた可能性がある。ブラジル代表の投手陣は、九回だけで5つを含む合計17四球を与えた。勝機があっただけに称賛に値する攻撃を見せながらも、投手陣の乱調が水を差す結果となった。

序盤、アメリカ代表は理想的な展開だった。試合開始からわずか10分、アーロン・ジャッジ(33)がボー・タカハシ投手(29)のフォーシームを完璧に捉えて2ランを放ち、大勝の予感を抱かせた。

派手な展開を期待してダイキンパークに詰めかけた3万825人の熱狂的な観客にはまさに期待通りだった。序盤、ファンはその期待が満たされるのを目にした。

球場の雰囲気についてジャッジは「素晴らしかった」と語った。

「一回のことを思い出す。ボビー・ウィットJr.が打席に立ち、観客が『USA』コールを送っていた。ネクストバッターズサークルにいた私の鼓動は激しくなっていた。信じられないような雰囲気だった。大会が進むにつれて、さらにそういった瞬間を経験できるのを楽しみにしている。意欲に満ちたチームだ。かなり早い段階で結束できており、それは素晴らしい。後は着実に勝利を重ねるだけだ」

五回、アメリカ代表が最初に抜け出した。ブライス・トゥラング(26)が左翼フェンス直撃の走者一掃の2塁打を放ち、6点差にリードを広げた。しかし、ブラジル代表も粘り強く得点を重ね、本塁打数ではアメリカ代表の1本に対し、ブラジル代表が3本と上回った。

その2本の本塁打は、メジャーリーグのオールスター選出12回を誇るマニー・ラミレス(53)を父に持ち、今大会のWBC最年少出場者の1人でもある1番打者のルーカス・ラミレス(19)が放った。

ラミレスは、アメリカ代表の先発右腕ローガン・ウェブ(29)の投じた2球目を捉え、先制のソロ本塁打を放った。これはWBC史上10本目の先頭打者本塁打であり、2023年大会のエドゥアルド・ジュリエン(カナダ)以来の記録となった。

八回にはゲーブ・スパイアー(30)から、右翼席へ飛び込む飛距離354フィート(約108メートル)の特大本塁打を放った。この2本目のアーチでブラジル代表は3点差まで詰め寄り、反撃の機運を高めた。

九回にその懸念は払拭された。アメリカ代表はこの回、安打はわずか3本だったが7点を奪った。それ以外は四球と1つのボークによる得点だった。

その時点で、マーク・デローサ(51)監督の関心は戦術から、特に投手起用に関する長期的な計画へと移った。

打撃陣についてデローサ監督は「打ってくれることは分かっている」と語った。

「今日は17四球を選んだ。WBC記録だと思う。ベース上には、まるで小さな村ができるほど多くの走者が残っていた。12残塁だったと思う。私にとっては、投手陣のことが主眼だ。あらゆる制限やガイドラインがある中で球数やイニングを数え、登板間隔が開きすぎないようにリリーフ陣を試合に送り出すことを考えている」

アメリカ代表は7日 午後8時(東部時間)にイギリス代表と対戦し、続いて9日 午後8時(東部時間)にはメキシコ代表と対戦する。アメリカ代表にとって最大の強敵と目されるメキシコ代表との一戦では、現役のナ・リーグ、サイ・ヤング賞投手であるポール・スキーンズ(23)が登板する予定だ。

ジャッジは「メキシコは素晴らしいチームなので、ファンがアメリカ対メキシコ戦を楽しみにしているのは分かっている」と語った。「だが、私たちは1試合ずつ戦っていかなければならない。メキシコ戦が来れば、そこに集中して臨むつもりだ」と気を引き締めた。