大会史上初:ドミニカ共和国のサンチェスが1イニング4奪三振

12:53 AM UTC

クリストファー・サンチェス(29)は、ワールドベースボールクラシック(WBC)デビュー戦のニカラグア戦に先発。初回に4人の打者を迎えた時点では、1イニングを投げ切れないかもしれなかった。しかし、この左腕がマウンドを降りる時、WBCの歴史にその名を刻んでいた。

サンチェスは大会20年の歴史で初めて1イニング4奪三振を記録した投手となった。それ以上に重要なのは、ニカラグアとの初戦でドミニカ共和国が大きな窮地に陥るピンチを脱したことだ。

その回の立ち上がりは静かだった。ニカラグアの1番打者チェイス・ドーソン(27)が3ストライク目を空振りしたものの、ワイルドピッチでオースティン・ウェルズ捕手(26)がボールを逸らす間に一塁に出塁した。

ベンジャミン・アレグリア(28)とイスマエル・ムングイア(27)が中前打で続き、ニカラグアが1―0と先制した。ローンデポパークのニカラグアファンは、ベンチで飛び跳ねながら大番狂わせを夢見る選手たちと同じくらい熱狂した。

無死満塁となり、マーク・ビエントス(26)が四球を選ぶと、ドミニカ共和国のウェリントン・セペダ投手コーチがマウンドへ向かい、サンチェスと話し合った。

コーチが何を話したにせよ、効果は絶大だった。

サンチェスは、一塁塁審のランス・バークスデールがハーフスイングを「振った」と判定し、オマール・メンドーサ(27)から空振り三振を奪って1死とした。続くエマニュエル・トルヒーヨ(21)も空振り三振に倒れ、最後はメルビン・ノボア(29)を空振り三振に仕留め、この回4つ目の三振を記録した。

昨季のナ・リーグ・サイ・ヤング賞投票で2位に入った左腕は、ニカラグアファンを上回る大声援を送るドミニカファンの前で力強く拳を突き出した。