30本塁打の3人揃い踏み、ホームでのワイルドカード・シリーズ開催決める

鈴木は3戦連発、ブッシュが4安打2本塁打の大活躍

September 27th, 2025

カブス7-3カージナルス】シカゴ/リグレーフィールド、9月27日(日本時間28日)

約2週間を残してポストシーズン進出を決めたカブス。その瞬間から、次の目標は10月に本拠地でプレーすることに変わった。最後にリグレーフィールドでポストシーズンが戦われたのは2020年。しかし、その時はコロナ禍による無観客での開催で、有観客の試合は7年前、2018年までさかのぼる。

カブスは地元でのポストシーズンを待ちわびていたシカゴのファンの期待に応えた。30本塁打を放ち、打線を牽引してきたマイケル・ブッシュピート・クロウ=アームストロング(PCA)、鈴木誠也がこの日も躍動。3人で計4本塁打を放ち、カージナルスに勝利した。

これで、パドレスと2.5ゲーム差とし、ナ・リーグのワイルドカード1位を確保。30日(日本時間10月1日)から始まるワイルドカードシリーズを本拠地で開催することとなった。

「ファンに10月の野球を見せられるのは本当に特別なことだ。ここでどう戦うかは分かっているし、この場所でプレーできることが何よりもうれしい」とクロウ=アームストロングは語った。

この日輝いた3打者の中で、最大の輝きを放ったのは2本塁打のブッシュだ。初回の33号ソロで先制点を奪うと、五回には34号2ランでリードを広げた。さらに三回には左中間への二塁打を放ち、七回には右中間深くへの三塁打で4打点目をマーク。サイクルヒットまであと単打を残すのみとなったが、八回の第5打席では敬遠され、会場内からはブーイングが浴びせられた。

ブッシュは2本塁打を含む4安打で、1試合13塁打の活躍。奇遇にも7月のカージナルス戦でも3本塁打を放ち13塁打を記録しており、カブス史上初めて同一シーズンで2度の1試合13塁打以上を記録した選手となった。

また、MLB.comのサラ・ラングスによれば、二塁打、三塁打、2本塁打を同一試合で記録したのは過去125シーズンでわずか30例目。同期間に達成されたサイクル安打は306例あることを考えると、その希少性が分かる。