「PCA」コールから「MVP」へ!七回の猛攻でヤンキースに逆転勝利

August 2nd, 2026

ヤンキース2-5カブス】シカゴ/リグレーフィールド、8月1日(日本時間2日)

ピート・クロウ=アームストロングにとって、歴史あるリグレー・フィールドに自身の頭文字である「PCA」コールが響くのは、珍しいことではない。8月に入り、今度は「MVP」の大合唱が聞こえてくる日も近いかもしれない。

この日の七回、クロウ=アームストロングは、ナ・リーグMVPの有力候補に名を連ねている理由を改めて示した。ヤンキースの救援左腕ブレント・ヘッドリックの投球を右翼線へ運び、勝ち越しの三塁打を記録。これが決勝点となった

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「今季素晴らしい投球をしている救援左腕を相手に、ピートは見事な打席を見せた。粘り強く食らいつき、決して甘くない球を打ち返した」と、カブスのクレイグ・カウンセル監督は称えた。

この日の勝利から、3つのポイントを紹介する。

1.ピーターソンが再び好投

カブスはメッツから左腕デビッド・ピーターソンを獲得した際、ある程度の立て直しが必要な投手であることを理解していた。それだけに、6月下旬の加入以降に見せている復調ぶりには、大きな手応えを感じているはずだ。

「デビッドには自信を持ち、今取り組んでいることを信じていてほしい。実際、その自信が表れたような投球ができていると思う」と指揮官も評する。

ピーターソンはヤンキースを相手に、今季最多タイとなる8三振を奪い、6回1/3を投げた。カブス加入後の6先発で、6回以降まで投げたのはこれが4度目。97球を投げ、9つのアウトをゴロで奪い、2失点(自責点1)に抑えた。

七回1死からスペンサー・ジョーンズにソロ本塁打を浴びたところで、ピーターソンはマウンドを降りた。

「状態は良かった。7回まで投げられたのは良かった。もちろん、あの回を投げ切りたかったが、試合の状況もあった。できる限り長いイニングを投げ、チームに勝つチャンスを与えることが自分の目標だ」とピーターソンは話した。

ピーターソンがカブス加入後に大きく崩れたのは、7月3日のカージナルス戦、3回2/3で10失点を喫した時だけだ。それ以外の5先発では計29回1/3を自責点6、防御率1.84に抑えている。

2.ホーナーが強風を打ち破る

この日のリグレーフィールドには中堅方向から本塁へ強い風が吹き込み、投手有利の球場となっていた。試合開始時には、最大風速が時速21マイル(約34キロ)に達していると発表された。

試合前の長打率が.348だったカブスの二塁手ニコ・ホーナーは、お世辞にもこの悪条件を打ち破るような本塁打を期待される打者ではなかった。実際、週の初めに生まれたセントルイスでの本塁打は、321打席ぶりの一打だった。

「今日のような日でも、スペンサー・ジョーンズなら打つ姿を想像できる。体の大きな選手だからね」とカウンセル監督は冗談交じりに話した。

ところが、七回に4得点の反撃の口火を切ったのは、そのホーナーだった。カウント2-2からヤンキースの右腕フェルナンド・クルーズが投じたスプリットを捉えると、左翼線へ鋭い打球を放った。打球はポール際の歴史あるレンガの壁をわずかに越え、今季6号の同点本塁打となった。

「風が正面から吹き込んでいたので、ファウルにならずに残るのか、打球が上がった後にどうなるのか分からなかった。普段なら間違いなく本塁打になるくらいしっかり捉えたが、ここでは必ずしもそうならない。フェアゾーンに残り、スタンドまで届いてくれて幸運だった」とホーナーは振り返った。

その後、PCAの三塁打で勝ち越すと、鈴木誠也、マイケル・ブッシュがタイムリーで続き一気にヤンキースを突き放した。

3.ウェブがリードを守る

カブスのブルペンではケガ人が相次ぎ、投手たちの役割も変化してきた。その中でも、ベテラン右腕ジェイコブ・ウェブは安定した投球を続けている。その信頼を積み重ね、シーズンが進むにつれて重要な場面を任されるようになった。

「与えられた役割をすべてこなしてきた。ここ3カ月は、その試合で最も重要なアウトを任せてきたし、それをしっかりと奪ってくれている。ジェイコブの働きは高く評価している」と指揮官は最近語っていた。

ウェブはこの試合まで15試合連続無失点を続け、その間は15回1/3で16三振を奪っていた。カブスが勝ち越した後、カウンセル監督はヤンキースの中軸打者が並ぶ場面を右腕に託した。ウェブは最後に強打者ベン・ライスをゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

「強打者を相手に、しっかりと抑えてくれた。あの回のどこかでライスが代打に出てくるだろうとは思っていた。打線の中軸を相手に、今季ずっとそうしてきたように、見事な仕事をしてくれた」とカウンセル監督は賞賛した。