カブス8本塁打、23得点の歴史的大勝 誠也、通算100号&スワンソン3発8打点

July 1st, 2026

パドレス3−23カブス】シカゴ/リグレーフィールド 7月1日(日本時間2日)

10連敗していた苦しい時期は、すでに遠い過去のものになりつつある。

ナ・リーグ中地区の有力候補としてシーズンを戦うカブスは、この日も本拠地で圧倒的な打線の力を見せつけた。パドレスから23得点を奪い、3試合連続のスイープを達成。直近19試合では15勝と、その勢いは加速している。

酷暑の中で行われた一戦は「体感105度(摂氏約40度)」という厳しいコンディションだったが、序盤から試合の主導権を完全に握った。

初回には鈴木誠也が3ランを放ち、自身メジャー通算100本塁打の節目を華やかに飾った。だが、この試合の主役はすぐに別の選手へと移った。

スワンソン、3発でカブス打線を牽引

2026年シーズン、ダンズビー・スワンソンは開幕から2カ月半もの間、打率.183、OPS.617(6月20日時点)と深刻な不振にあえいでいた。

パドレスとのシリーズ2戦で2本塁打を放っていたスワンソンは、この日も勢いそのままに3本塁打を記録。カブスの選手としては、1900年以降9人目となる「2試合連続マルチ本塁打」を達成。さらに2021年8月のパトリック・ウィズダム以来の快挙となった。

さらに八回には野手登板のロドルフォ・デュランからグランドスラムを放ち、自身初の1試合3本塁打をマーク。

メッツ戦以降は完全に別人のような活躍ぶりで、直近10試合では26打点。これは球団史上、10試合スパンで最多の記録。わずか2週間前に、長い不振について問われていた選手とは思えない変貌だ。

「野球に“正解”なんてないんだと思う。彼はキャリアでも最も苦しい時期を経験したかもしれないが、その先に今のような最高の状態がある。それを説明するのは難しい」」とクレイグ・カウンセル監督は語った。

本人もまた、その理由を言葉で説明することはできなかった。ただ一貫していたのは、結果が出ない時期でもブレない姿勢だ。

「それがこの競技の面白さだと思う。うまくいく時も、いかない時もある。でも毎日フィールドに出て、自分のベストを尽くす。それが報われることもあるし、このゲームはそういうものだと思う」

球団タイ記録の8本塁打をマーク

スワンソンと鈴木誠也の一発に刺激されたのか、カブス打線は序盤から止まらなかった。

ピート・クロウ=アームストロングが五回に3ラン、マイケル・コンフォートが2本のソロ本塁打、さらにマイケル・ブッシュも八回に一発を加え、チームはこの日だけで計8本塁打。球団タイ記録に並ぶ圧巻の内容となった。

カブスが2試合連続で5本塁打以上を記録したのは球団史上3度目(2002年、2023年、そして今回)で、2試合合計13本塁打は球団史上最多となった。

「打線の状態がすべて一気に形になった日だった。みんなが強い打球を飛ばして、いい形で走者もたまっていた。すごくかみ合っていたと思う」とコンフォートは振り返った。

相次ぐ先発陣の負傷 レイが“穴埋め”以上の働き

カブス先発陣の状況を考えれば、コリン・レイは単に「投げられる」というだけでクラブハウスにとって価値ある存在となっているが、直近の数試合ではその役割を超え、期待以上の投球を見せている。

パドレスとの第3戦では5回を投げ、6安打2失点、5奪三振。二度にわたって満塁のピンチを背負いながらもいずれも切り抜け、5回にはジェイク・クロネンワースを三振に仕留めて無死満塁の場面を脱出。そのまま3人の走者を残し、試合をつないだ。

自身の36歳の誕生日を白星で飾る、価値ある一戦となった。

直近3登板で許した自責点は、わずか3点。防御率4.74は、数字上は目立たないが、ケイド・ホートン、エドワード・カブレラ、ジャスティン・スティール、ジェームソン・タイヨンといった主力先発を欠く投手陣の中で、イニングを消化してきた価値は大きい。