まるでスパイダーマンのような超人的なプレーだった。
前夜に衝撃のキャッチを披露したアスレチックスの外野手デンゼル・クラークは、「母のおかげ」とそのルーツを語った。
エンゼルスとの第1戦、クラークは初回、ノーラン・シャニュエルの「完全にホームランの当たり」を左中間の2.5メートルのフェンスを駆け上り、半身を乗り出してキャッチ。打ったシャニュエルはもちろん、球場の全員が目を疑うようなスーパープレーで、その映像はSNSで無限ループし、球団内外から称賛の声が相次いだ。
そんな『超人技』の秘密は、母ドナ・スメリー=クラークの存在にある。
母は元カナダ代表の七種競技選手で、10代で体操に打ち込み、19歳で陸上カナダ代表入り。七種競技でロス五輪にも出場している。
クラークは「あのキャッチは母譲りだ」と、にこにこと笑った。
母はコーチとして長年陸上界に携わり、「小さい頃から、体の使い方を教わった。子ども時代は野球だけでなく、走り幅跳びやスプリント、体操などにも取り組んだよ」と振り返る。
球団内外でも、クラークのキャッチには絶賛の声が続出。アスレチックスのオーウェンズGM補佐は「ビンス・カーターのダンクのようだ。あれは史上最高のキャッチだ!」と大興奮。
「母は厳しいけど、自由に飛び回ることを許してくれた。ソファーの上でジャンプしても怒られなかった」と笑うクラーク。その自由な育成が、あのフェンス越えの大技を可能にした。
若き外野手の未来は、母の教えと血統でさらに輝きを増しそうだ。
