伝統とモダンの調和を模索した2年間、タイガースの「3つめ」のユニホーム発表

February 19th, 2026

伝統とモダンのハーモニー。

そのテーマを象徴する存在が、デトロイト・タイガースのユニフォームだ。アメリカン・リーグ創設時から続く名門球団としての揺るぎない歴史と、ホーム用・ビジター用に続く“第3の選択肢”であるオルタネートユニフォームを取り入れる現代野球の潮流。その両立をどう図るのか――。この難題に、30年以上にわたりファンや選手、球団関係者は向き合ってきた。言うなれば、タリク・スクーバルのコーナーいっぱいに決まる速球を打ち返すのと同じくらい難しい決断だ。

19日(日本時間20日)、約2年にわたる検討とファンや選手からの意見を経て、タイガースはこの難題に答えを示した。今季、一部のビジターゲームでは紺色の、ホームゲームではオレンジ色のオルタネートジャージーを着用することを発表。これらはスプリングトレーニングでもMLBデザインのグレープフルーツリーグ用のキャップとともに着用され、20日(同21日)から現地で販売開始され、週末にはオンラインでも販売される。

今回のデザインは、18カ月にわたるアンケートやテストで集めた、ファンと選手の意見を踏まえたものだ。要望は明確で、オルタネートユニフォーム自体は歓迎するが、球団の象徴的なロゴであるオールド・イングリッシュの「D」や、とりわけ1984年ワールドシリーズ制覇チームを含む球団の偉大な歴史を損なわないものにしてほしいというものだった。

タイガースは、2年前に発表されたシティコネクト/モーターシティ・ジャージーを除けば、オルタネートユニフォームを持たないメジャー2球団のうちの1つだった。ファンは変化を望んでいたが、その変化は”正しく”行われる必要があった。

その仕上がりは、何世代にもわたりタイガースのアイデンティティを形作ってきた文字と筆記体を残して親しみを感じさせつつも、鮮やかなアレンジを加えた新しいデザインになった。

「何年もかけて準備してきた新ユニフォームを発表できることを誇りに思う」と、イリッチ・スポーツ+エンターテインメントの社長兼CEO、ライアン・グスタフソンは声明で述べた。

「ファンが何を大切にしているかを尋ねることは重要だ。常に聞こえてきたのは、グッズ展開をより創造的にすること、オルタネートユニフォームを作ること、1984年のユニフォームの要素をより取り入れること、そしてオレンジ色を前面に押し出すことだった」

「クリエイティブチームは数百に及ぶコンセプトを作成し、フロントオフィス、ファン、選手たちと議論を重ねた。今回のデザインは、多くの人が既存のユニフォームと新しいオルタネートとの調和を求めていることを示している。象徴的なオールド・イングリッシュの『D』と筆記体の『Detroit』を用いつつ、紺とオレンジを前面に打ち出している」

「このユニフォームはわれわれの伝統に深く根ざしたものでありつつ、クラシックなデトロイトの文化に新たな解釈を加えたものだ。何世紀にもわたり進化してきたこの街のように、われわれもデトロイトらしさを大切にしながら、進化していく」

タイガースのホーム用ユニフォームの象徴であるオールド・イングリッシュの「D」は、新たなオレンジのホーム用オルタネートユニフォームの胸元に、紺色で配置される。

1990年代以降ロード用ユニフォームに用いられてきた筆記体の「Detroit」は、白の縁取りをしたオレンジ色となり、新しい紺色のロード用オルタネートユニフォームの胸元に配置された。

袖口とVネックの三色ストライプや、1961年から1993年まで使用された虎のロゴを想起させる円形のタイガースパッチなど、両ユニフォームには1984年のチームの要素が取り入れられている。三色のストライプは白とグレーのパンツにも施される。

オルタネートキャップにはオレンジ色のオールド・イングリッシュ「D」とつばがあしらわれ、1990年代に着用されたスタイルを思わせるデザインとなった。これらはレギュラーシーズン開幕後にオルタネートユニフォームとともに着用され、同時に販売される。

オレンジのオルタネートユニフォームは、3季目を迎えるシティコネクト用モーターシティ・ジャージーとともに、ホームで着用される。