この日、ダイヤモンドバックスのクラブハウスは少しにぎやかだった。ワールドベースボールクラシックに参加していた選手たちのうち、1人を除く全員がチームに戻ってきたからだ。トーリ・ロブロ監督やスタッフも、選手たちの活躍を見るのを楽しんだ一方で、開幕まで1週間に迫った今、選手の再合流を喜んだ。
ちなみに合流していないのは、ベネズエラ代表で決勝で先発登板した左腕のエドゥアルド・ロドリゲスだけだ。
戻ってきた選手たちは口をそろえて、大会はとても楽しかった、シーズンへの準備にもなったと話した。さらに、チームメイトとの再会を楽しんだ。
「最高に楽しかった」と、ドミニカ共和国代表として出場していたアリゾナ・ショートのヘラルド・ペルドモは語った。「もちろん家族と離れるのはつらかった。でもここにいる仲間も大事だ。みんなに会えてうれしい」
ペルドモはアメリカとの準決勝で緊迫した場面の最後の打者になり、フルカウントの末に見逃し三振でアウトになったが、「それも試合の一部」と前向きに受け止め、審判への不満はないと口にした。
「起きたことだ。打者としてはゾーンから外れたコールは予期しないけど、審判も人間だ。僕たち選手もミスをする。審判は機械じゃない」とペルドモは話す。
「あそこで負けたわけじゃない。勝つチャンスも、同点にできる機会もたくさんあったんだ」
スプリングトレーニングは、選手同士が守備で息を合わせるにはちょうどいい時期だ。外野手同士はコミュニケーションを深め、内野手はダブルプレーのリズムや仲間のポジションを確認しながらプレーを重ねていく。
この点でダイヤモンドバックスは幸運だった。というのも、ペルドモと二塁手のケテル・マルテはWBCで全試合一緒にプレーしていたからだ。
(ドミニカ共和国代表ながら出場はあまり多くなかった)カルロス・サンタナや、プエルトリコ代表の三塁手ノーラン・アレナドも、3月26日のドジャースタジアムでの開幕戦に向けて、ここからプレーの精度を高める必要がある。
「正直、そこまで心配はしていないよ。 ただ、このメンバーが一緒にプレーしている姿を見たことがほとんどないんだ。普通なら、数日前から内野を組ませて試合を重ね、ユニットとしての完成度を高めていく。でも今回はそれができていないから、その分しっかり練習させるつもりだ」とトーリ・ロブロ監督は語った。
予想される先発内野陣のアレナド、ペルドモ、マルテ、サンタナは、20日(金)、21日(日)に先発予定。オフを挟んで、最後の2試合で再びそろって出場する見込みだ。
「チームで練習して息を合わせることが大事。これから取り組んでいく」とアレナドも話している。
カナダ代表としてWBCに出場していたマイケル・ソロカは、ホワイトソックス戦で先発予定。大会でも予定通りの球数を投げており、シーズン開幕シリーズに向けて準備が整っている。
そして、決勝戦でベネズエラ代表として4回1/3を無失点に抑えたロドリゲスも順調に状態を整えている。
ロブロ監督は、ロドリゲスに4イニング程度、約60球を投げさせてほしいと、ベネズエラのオマール・ロペス監督に頼み、ロドリゲスは4回1/3を投げて57球(うちストライク32球)の好投を見せた。
「オマールは本当によくやってくれた。そのことには心から感謝している」と指揮官は語った。
