ドジャースのクローザー補強を左右する3つのポイント

November 27th, 2025

かつてのドジャースに、九回のマウンドで悩む場面はほとんどなかった。しかし、2021年シーズン終了後にケンリー・ジャンセンと別れてからは状況が一変。抑えを固定できず、九回を託す相手が次々と入れ替わる状態が続いている。

2025年のポストシーズンで主に抑えを務めた佐々木朗希(23)が先発ローテーションに戻る予定で、ドジャースは再び九回をどう締めるかの方針を模索している。

九回が安定しない状況の中でチームは2年連続のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。だが3連覇を目指す上では、クローザー問題の解決が大きな鍵を握る。

今オフのクローザー探しを左右するポイントは、次の3点だ。

1.答えはすでにロースターの中にあるのか

ドジャースは昨季、この問題を解決するために動いた。FA市場で最も評価の高かったクローザー、タナー・スコットと4年総額7200万ドル(約112億円)で契約。さらにブレイク・トレイネンとは2年2200万ドル(約34億円)で再契約し、カービー・イェーツも1年1300万ドル(約20億円)で獲得した。

しかし、計画は思うようには進まなかった。スコットは10度のセーブ失敗、防御率4.74と苦戦し、トレイネンもイェーツも安定した結果を残せなかった。

最大の焦点は、ドジャースがスコットを「2024年にオールスターに選ばれた頃の状態を取り戻せる」と判断しているかどうか。もしそう考えていないのであれば、再びFA市場でクローザーを探す可能性も出てくる。

2.今オフも市場最高のクローザーを狙うのか

今オフのFA市場には、実績豊富なクローザーが並んでいるが、その中でも頭一つ抜けているのがエドウィン・ディアス(メッツからFA)だ。2025年には自身3度目の最優秀救援投手賞を受賞している。

ディアスは、メッツとの5年総額1億200万ドル(約159億円)契約の残り2年をオプトアウト(契約破棄)して、FAになった。この契約はいまもリリーフ投手としては史上最高額の契約だ。31歳の右腕は今オフも、総額が同等とはいかなくても、少なくとも平均年俸では、匹敵する条件を求めてくるだろう。タナー・スコットとの契約がまだ3年残っており、ドジャースにそこまで踏み込む意思があるのかどうかが問われる。

3.元オールスターに再浮上を託すリスクはあるか

ドジャースが来季スコットへの依存度を下げたい一方で、ディアス級の投手獲得レースに加わらないのであれば、難しい判断を迫られることになる。というのも、ディアスに次ぐFA市場の有力候補とされるデビン・ウィリアムズとライアン・ヘルズリーは、いずれもスコット同様に2025年を不本意な成績で終えているからだ。