コンフォート、リトルリーグ・ワールドシリーズに熱視線

11歳の時にリトルリーグ・ワールドシリーズ出場

August 22nd, 2025

クラブハウスのテレビにリトルリーグ・ワールドシリーズの試合が流れると、懐かしそうな表情を浮かべ、頬をゆるめた。

「テレビで放映されていると、ついつい見ちゃう。皆、がんばれ、って入れ込んじゃうんだ」

ドジャースの外野手、マイケル・コンフォートは、MLBでも数少ない「リトルリーグ・ワールドシリーズ」でのプレー経験を持つ一人で、「テレビに映るのも、多くの観客の前でプレーするのも初めてで、とても楽しかった」と振り返る。

多くの野球少年少女と同じように、11歳のコンフォート少年もメジャーリーガーに憧れ、「あの大舞台に立った瞬間に初めて、自分がメジャーリーガーになれるかもしれないと感じた」と振り返る。

それから21年。

努力を重ねた少年は、カレッジ・ワールドシリーズ、そしてMLBのワールドシリーズでもプレーした。勝利の喜びも敗北の悔しさも、野球を通じて味わった。

「もし11歳当時の自分にアドバイスできるなら、『努力を続け、夢を追い続けろ』と伝えたいな。失敗してもいいんだ。大切なのは、そこから学び、成長することだからね」

リトルリーグ・ワールドシリーズの予選を勝ち抜いたチームは、13日から本戦を戦っている。

コンフォートは2018年メッツ時代に、同大会に参加する子どもたちと交流し、MLBの「リトルリーグ・クラシック(同大会の開催地でメジャーリーガーがプレー)」では、思い出の地ウィリアムスポートでメジャーリーガーとしてプレーした。

コンフォートは当時を懐かしむと同時に、子どもたちを取り巻く環境の変化を懸念する。

「自分の時代はただの遊びだった。終わったら、試合のことを忘れることができた。でも今はSNSなどで情報が回ったりするし、親も加熱気味で、子どもたちへのプレッシャーが大きすぎるように思う」

いいプレーが褒められるだけではない。エラーなどもあっという間に拡散されることもある。

「今の子は、失敗を重く受け止めすぎる傾向があるように思う。野球は失敗のスポーツだし、ゲームなんだ。自分にもっと寛容になってもいいんだよ、って伝えたい」

メジャーリーガーも熱い視線を送るリトルリーグ・ワールドシリーズは、8月23日に準決勝、そして24日に決勝を迎える。