ナ・リーグ優勝決定シリーズ（NLCS）を前に、MLB.comのドジャース番記者ソーニャ・チェンが11日（日本時間12日）にReddit（米国のSNSサイト）でファンからの質問に答えるAMA（Ask Me Anything＝何でも聞いて！）を実施した。
ここでは、その中から注目のQ&Aを抜粋して紹介する。
※実際のQ&Aはこちらから
Q：キム・ヘソンはNLCSのロースターに入る？また、誰が入り誰が外れるかについての見通しは？
A：NLDSでは計3日の休養日があったが、NLCSは計2日のみ（第2、5戦の翌日）なので、少なくとも投手を１人追加する見込み。野手枠でメンバー入りが微妙なのは、ジャスティン・ディーン、キム・へソン、ダルトン・ラッシングの3人だろう。投手の登録上限13人を最大限使うかどうかが焦点だ。（大谷翔平は二刀流登録のため、投手としてカウントしない）
3選手について、私の見解は以下の通り。
- ラッシング：右手を亀裂骨折していたウィル・スミスがスタメンに復帰したため、捕手を3人登録する必要があまりなく、今の調子を考えれば、ラッシングではなくロートベットを残す可能性が高い。
- ディーン：センターでの守備力を高く評価されている。トミー・エドマンが右足首の状態によって、内野での起用に限られていることもあり、外野手の守備要員が限られている。キム、アレックス・コール、キケ・ヘルナンデスら（本職ではないとはいえ）センター経験者をポストシーズンでは起用していない。
- キム：NLDS第4戦で見せたようにスピードが武器でセカンドの守備も安定感がある。エドマンが負傷を抱えながらプレーしていることを考えても、残す価値はありそうだ。しかし、ここまでのポストシーズンで出場機会が限られていることを考えると、NLCSではメンバーから外れる可能性もある。
Q：NLCS第１戦の先発予想は？
A：デーブ・ロバーツ監督はまだ検討中としているが、私は第１戦がブレイク・スネル、第2戦が大谷、第3戦が山本由伸（27）、第4戦がタイラー・グラスナウの順で先発すると予想している。
大谷はNLDS第5戦での登板が予定されていたが、それがNLCS第１戦の先発を意味するわけではない。ドジャースは大谷をできるだけ投手としての休養日与えながら起用する傾向があるし、フィリーズとのシリーズでは打撃面で苦しんだことも踏まえ、二刀流として最も力を発揮できる環境を整えようとするだろう。
ドジャースが日程をどうやりくりするかも注目だ。スネル→大谷→山本→グラスナウの順で第1〜5戦までは理想的だが、第6、7戦の先発はやや不透明になる。大谷が中5日で登板したのは、今季2度のみで、第6戦に登板できるかは分からない。また、山本はMLBで中4日の登板がまだ一度もなく、第7戦で登板するかは不透明だ。
ロバーツ監督は、4人の先発投手を軸に、ブルペンゲーム（リリーフ投手で継投する作戦）を回避できると語っており、ローテーション順が入れ替わる可能性もある。
Q：以前、選手の登場曲を追っていると言っていたけど、佐々木朗希のウォームアップ曲「Bailalo Rocky」について教えて。キケやミゲル・ロハスが提案したの？
A：私の記憶が正しければ、4月下旬に初めてこの曲を使用した際、佐々木はチームメート数人が選んでくれたと言っていた（キケとロハスが中心だったと思う）。佐々木が登板日に楽しんでいる姿を見られてうれしかったのを覚えている。最近の自信あふれる姿にこの曲はまさにぴったりで、今年の彼の成長は本当に目を見張るものがある。