*この記事はソーニャ・チェン記者の「ドジャース・ビート」ニュースレターからの抜粋です。全文はニュースレター(英文)で読むことができ、購読すると定期的にメールで受け取れる。
*
ドジャースは、連覇チームとしてこれ以上ないほど理想的な位置にいる。主力はほぼ残り、層の厚いファームシステムによって、今後数年間も盤石な状態を維持できる見通しだ。
とはいえ、現状に満足して立ち止まるつもりはない。ドジャースはすでに「ロサンゼルスでの3連覇を狙う」と大胆に宣言しており、このオフシーズンを最良の準備期間と位置づけている。
ここでは、ドジャースが直面する5つの主要な課題を挙げる。
1.ブルペンをどう改善するか
ドジャースは昨季、リリーフ陣に計657回2/3を託し、全30球団で最多だった。しかし、リリーフ投手の防御率は4.27、セーブ失敗は27回とメジャー7位タイ。信頼度は十分とは言えなかった。要因の一つは、オフに加わったタナー・スコットとカービー・イェーツが期待に応えられなかったこと、そしてブレイク・トライネンも苦戦したことだった。
トライネンとスコットは来季もチームに戻る予定。スコットにはあと3年の契約が残っている。ドジャースは、スコットが復調し今後クローザー候補として機能することに期待しているが、このオフに新たな勝ちパターン投手を探す可能性も十分にある。
ドジャースにフィットしそうなリリーフ投手としては、フリーエージェント(FA)のデビン・ウィリアムズやピート・フェアバンクスら魅力的な名前が挙がる。さらに、2025年を右肩手術で欠場したブルスダー・グラテロルが復帰予定。ブロック・スチュワートやエバン・フィリップスも負傷からの復帰が見込まれる。一方で、球団内からの戦力補強も視野に入っている。
2.先発過多をどう処理するか
ドジャースは今季を6人ローテーションで終えたため、来季も同様の投手起用が見込まれる。その場合はいくつかの判断が必要になる。
メジャーの先発投手は非常に価値が高いため、40人枠内で役割が不透明な投手はトレード要員になり得る。一方で、過去2年は負傷に対処する中で投手層の厚みが不可欠だったため、枠から漏れた先発をリリーフへ回してブルペンの課題に対処する可能性もある。
3.ダルトン・ラッシングをどう起用するか
12日にレッズがベン・ロートベットをウェーバーで獲得したことで、来季の捕手起用の方針はやや見えてきたかもしれないが、ラッシングをどう扱うかは注目だ。
ラッシングは5月にメジャーデビューした時点でドジャースのトップ有望株。53試合で打率.204、OPS .582だった。ウィル・スミスの負担軽減のため週に約2回、先発マスクをかぶった。守備面では高い評価を受けた一方、球団は一貫して打撃のポテンシャルを信じており、控え起用の中では打撃面のリズムをつかめなかった。
来季、ラッシングへ必要な打席を与える道筋があるかは不透明で今季の成績もその必要性を強く訴えるものではなかった。25歳は希少価値の高いポジションを守り、マイナーでは強力な打撃実績があるため、ドジャースが適切な役割を見いだせない場合は、トレード市場で一定の見返りを得られる可能性がある。
4.外野手をもう1人必要とするか
ドジャースは先発外野手のうち2枠をテオスカー・ヘルナンデスとアンディ・パヘスで維持しており、アレックス・コールとトミー・エドマンも控えている。エドマンは右足首の慢性的な痛みで今季は中堅を十分に守れず、来週に手術を受ける予定だ。
球団はエドマンが春季キャンプに間に合うと見込んでいるが、スタメンで起用できる外野手をもう1人補強する選択肢はある。今季はヘルナンデスの成績が後退し、パヘスは後半に生産性が落ちた。エドマンが中堅を守れば起用の幅は広がるが、現有戦力を踏まえると二塁での貢献の方が有効かもしれない。
内部では、ライアン・ウォードが40人枠入りを受けて来季に出場機会を得る見込みだ。外部補強に動く場合は、短期契約の検討やトレード市場の探索が現実的だ。
5.トップ有望株はどれくらいで上がってくるか
MLBパイプラインの予測では、デ・パウラは2026年中にメジャー昇格、ホープは27年に昇格すると見込まれている。ただし、どちらかがさらなに成長すれば、予想より早くドジャースの戦力になる可能性がある。
いずれにせよ、デ・パウラとホープはメジャー昇格まで十分に近い位置におり、ドジャースが外野陣を短期と長期でどう編成するかを考える際の重要な前提になる。
