【インタビュー】新人捕手ラッシングが語る投手との向き合い方

August 25th, 2025

5月15日のメジャー昇格後、24歳のドルトン・ラッシングは30試合でマスクを被り、チームを支えている。

クレイトン・カーショウ、ブレイク・スネルといったサイ・ヤング賞投手、二刀流の大谷翔平、先発の柱・山本由伸、そして救援陣。球種はもちろん、体格や年齢、そして性格の異なる投手たちの球を受けてきた。

レベルの高さに怖気付きそうな場面も度々あった。だが、「自分はここまで毎年成長してきた。舞台が変わっても野球は同じ」と言い聞かせて平常心を保ってきた。

メジャーに上がって改めて気づいたことがある。

「捕手の仕事は球を受けるだけではなく、投手の心を読み、寄り添い、導くこと。その力量が試合の流れを左右する」

投手が安定せず、試合の流れが傾きそうなとき、捕手の出番になる。

「投手はそれぞれ気質があり、同じ言葉でも響き方は違う。『大丈夫』と背中を叩けば安心する投手もいれば、強く叱咤することで火がつく投手もいる。重要なのは、その見極めだと思うんだ」

大谷やスネル、カーショウのような「自身を確立した」投手に対しては、余計な口を挟まず、自分のリズムを尊重する。一方で、ピンチのときにちょっと弱気になる投手には、強い言葉を掛けることもある。

「ベン・カスパリアスには結構、強い言葉を掛けるよ。『ここから行くぞ』『強気で攻めろ』みたいにね。ベンとはマイナーでも一緒で信頼関係があるから、ちょっときつい言葉をかけても誤解はないんだ」

捕手には成熟が欠かせない。試合の流れを読む洞察力、仲間から信頼される振る舞いなどの積み重ねが信頼を生み、その信頼がまた捕手の役割を強固にする。

「捕手が頼りなかったら、投手は安心して投げられない。少しでも自信なさげな空気を漂わせれば、相手打者はそれを察知して一気に攻め込んでくる。調子の良し悪しにかかわらず、常に自信を持ち続けることが大事だと思うんだ」

24歳の新人捕手は自信を持ってマスクを被り、チームの勝利のために戦う。