左腕ブレイク・スネルの復帰が近づいている。それに伴い、ドジャースは先発ローテーションの編成で難しい判断を迫られそうだ。
2度のサイ・ヤング賞を誇る左腕を欠きながらも、先発陣は昨季の勢いをそのまま維持している。26日(日本時間27日)時点でチーム防御率は2.79とメジャー全体トップ。クオリティスタート18回もトップで、投球回164回2/3はリーグ2位、WHIP1.02も上位に位置する。
連覇を支えた先発陣は、今季もチーム最大の強みで、そこにスネルが加われば、さらに盤石な布陣となるのは間違いない。
スネルは左肩の疲労で開幕から負傷者リスト入りしていたが、すでにリハビリ登板を1試合消化。5月末の復帰までにあと3試合の程度の登板が予定されている。順調にいけば、スネル復帰のタイミングで現在のローテーションから1人が外れる。今後数週間は、佐々木朗希、エメット・シーハン、そしてジャスティン・ロブレスキーが、生き残りをかけたアピールを続けることになる。
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現時点で最も結果を残しているのがロブレスキーだ。シーズン初登板はロングリリーフだったが、その後先発に転向すると、4試合で26回を投げて自責点はわずか2、防御率0.69と安定感を示している。
6人ローテーションの「6番手」という位置づけではあるものの、その投球内容はすでにその枠を超えている。今や、迷うことなく先発の一角として計算できる存在になりつつある。
スネルの復帰は大きな追い風だが、同時に、好調な投手陣の中から1人を外すという厳しい選択を迫られる。
デーブ・ロバーツ監督は、「スネルのようなサイ・ヤング賞投手を欠いた中で、若手がしっかり役割を果たしている。さらにエメットや朗希も経験を積み始めている。結果として、先発陣全体の底上げにつながっている」と評価した。
その一方で、スネル復帰時にローテーションを外れる可能性が高いのは、佐々木朗希とエメット・シーハンと見られている。
- 佐々木朗希:1勝2敗、防御率6.35、WHIP1.81
- エメット・シーハン:2勝0敗、防御率4.78、WHIP1.25
ともにシーズン序盤から内容は徐々に改善しているが、結果という面ではシーハンの方が一歩リードしている状況だ。
シーハンはスプリングトレーニングから球速に課題を抱え、それが開幕直後の登板にも影響していた。最近は昨季に近い水準まで球速が戻りつつあるものの、登板中の波はまだ残っている。
それでもカブス戦では6回1/3を1失点に抑え、自己最多タイの10三振をマークし、今季ベストの登板内容だった。
直近3試合で、シーハンは17回2/3を投げて自責点6、防御率3.12と安定した投球を続けている。フォームの調整途上にありながらも、5試合中4試合で5回以上を投げるなど、先発として一定のイニングを消化している点も評価できる。
シーハンは自身のメカニクスについて、「取り組むべきポイントは見えてきた。あとはそれを継続して、しっかりやり続けるだけだ」と語る。
一方、佐々木朗希は、現時点では「未知数」の存在だ。昨季のローテーション8試合登板時と比べて球速は上がり、空振りも増えているものの、投球効率に課題があり、イニングを長く投げきれない試合が多い。ローテーションの中で、5イニング以上投げ切っていないのは佐々木だけだ。
それでも、成長の兆しは見え始めている。25日(日本時間26日)登板では五回途中4失点だったが、新たに磨きをかけているスプリットを軸に、制球面での改善も感じさせた。
スネルの復帰が近づく中、ドジャースはローテーションの判断を単純な数字だけで決めるつもりはない。結果はもちろん重要だが、それと同じくらい重視しているのが「成長の過程」だ。
投手陣が正しい形で投球できていれば、結果は後からついてくる。チームはそう考えている。
指揮官は「私自身はプロセスを重視しているし、その先に結果がついてくると信じている。ストライクを投げること、配球、質の高い実行力。それができていれば、自然と結果は伴う。無駄な四球で走者を出さないことも含めて、そういった点を重視して見ている」と強調した。
