九回一挙3得点でホワイトソックスにサヨナラ

レジェンドの記録達成を勝利で飾る

July 3rd, 2025

ドジャース5-4ホワイトソックス】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、7月2日(日本時間3日)

ホワイトソックスとのカード2戦目。クレイトン・カーショウの通算3000三振にサヨナラ勝利で花を添えた。

初回先制された直後に、ウィル・スミスの11号ソロで同点に追いつくと、二回にもパヘスのソロ弾(17号)で追加点を挙げすぐに勝ち越し。しかし、直後の三回に3点を返され逆転を許すと、そこからは両軍得点が入らず、スコアボードには0が並んだ。

もちろん、3000三振は否定することのできない偉大な記録だが、負け投手としての記録達成は少し寂しい。そんな不安を打ち消すかのような粘りを、ドジャースは九回に披露した。

先頭のコンフォートがヒットで出塁すると、そこから四球を二つ重ね、無死満塁のビッグチャンスで打順は大谷へ。結果としてセカンドゴロに倒れるも、その間にコンフォートが生還し、一点を返す。

続くベッツが犠牲フライを放ちさらに一点を返すと、大谷の盗塁(12)、スミスの四球でチャンスを2死一、二塁に広げ、打席には4番のフリーマン。初球を見事に捉え、レジェンドの記録達成を勝利で飾った。オールスターのスタメンに選出された大谷、フリーマン、スミスの3名でサヨナラ劇を完結させた。

「特別だった。18年間積み上げてきたものを、ホームのファンの前で達成したし、しかも最後の打者だったからね。本当に素晴らしい瞬間だったよ」とカーショウの記録を称えたフリーマン。やはりレジェンドのために勝利したいという気持ちは一際強かったようだ。

「自分はここ(ドジャースタジアム)での4年間で素晴らしい記憶を作ってきた。それを18年続けてきたなんて想像できないし、3000三振なんてもう2度と見ることがないかもしれない。これだけ特別な記録が出た試合は勝ちたいからね。いつも通り、最後まで全員で戦うことができた」

これでカード2連勝で勝ち越し決定。同地区2位以下が停滞する中で勝ち星を重ね、8.5ゲーム差をつけ、首位の座をガッチリとキープしている。ただ、マックス・マンシーが六回に守備で走者と交錯し、ケガで途中交代。シーズン当初の不調から立ち直り、5〜6月にかけては打線をけん引してきただけに、チームとしては非常に痛い離脱となりうる。