3日間で2度、九回にノーヒットを逃すも、ドジャースが重要な勝利

グラスナが11奪三振、トライネンが八回まで無安打リレー

September 9th, 2025

ドジャース3−1ロッキーズ】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、9月8日(日本時間9日)

ボルティモアでドジャースは特別に痛い敗戦を味わった。山本由伸がノーヒットノーランまであと1アウトに迫りながら、救援陣が試合を壊し、オリオールズに劇的なサヨナラ負けを喫した

2日後、九回にノーヒットが途切れるまで再び歴史が繰り返されそうになった。だが今回は救援陣が最後まで仕事をやり遂げた。

タイラー・グラスナウが7回無安打投球。ブレイク・トライネンが八回を三者凡退でつなぎノーヒットを維持。九回にタナー・スコットが先頭のライアン・リッターに二塁打を許して初安打を許したが、立て直して試合を締め、3−1で勝利した。

今季メジャーではまだノーヒットノーランが達成されていないが、通算23度の最多記録を持つドジャースは、この3日間で2度、終盤までノーヒットを続けた。3試合のうち2度も九回にノーヒットを逃したのは、記録に残る限りドジャースが唯一のチームだ。

もっとも、ナ・リーグ西地区でパドレスに1ゲーム差の首位に立つドジャースにとっては、ノーヒッターの可能性よりも最終的な勝敗の方が重要だ。

「達成できたら良かったけど、関係ないよ」とグラスナウ。
「タナー(スコット)がいい投球をしてピンチを切り抜けてくれた。それで十分さ」

グラスナウは7回1失点と好投した。二回にジョーダン・ベックへ先頭四球を与え、盗塁と犠飛などで無安打のまま1点を失ったが、それ以外は圧巻。32歳の右腕は11三振を奪い、2四球に抑えた。

初コンビとなった捕手ベン・ロートベットとの呼吸を合わせるのに少し時間がかかり、その影響もあってグラスノーは最初の3イニングを投げ終えるまでに58球を要した。

その後はグラスナウが波に乗った。105球を投げて7回を投げ切り、今季最多の球数にあと1球と迫った。七回裏にムーキー・ベッツが2点ライムリーヒットを放ち、リードを保って降板した。

「素晴らしかった。序盤はリズムを探っているように見えたけど、途中からリズムに乗っていたと思う」。

試合後のデーブ・ロバーツ監督は、右腕の好投をたたえた。

前回登板、8月30日のダイヤモンドバックス戦では六回までノーヒット投球を続けたグラスナウ。この日よりも球数が少なかった分、その時の方が「現実味があった」と振り返った。

「もちろん降板させられる時は、球数に関係なく投げ続けたい気持ちはある。これまでの経緯を考えれば、なぜ交代なのかも理解している。もし(負傷することなく)毎年健康に過ごせていれば、違う話になっていたかもしれない。でも決断を尊重しているよ。チームは勝ったし、それでいい」。

グラスナウは、5日のオリオールズ戦で先発予定だったが、背中の張りを訴え、回避した。

「長身特有の背中のけいれん」で早めに対処しないと再発することがあるという。

そのため、この日も無理はさせなかった。ロバーツ監督は残り2イニングを救援陣に託した。そして巡り合わせのように、山本の快挙目前でノーヒットノーランを勝利につなげられなかった2人のリリーフ投手に再びボールを託した。

2投手は、起用に応えた。トライネンが八回を三者凡退。九回にスコットはリッターに二塁打を浴びてノーヒットは途切れたが、その後の打者3人を打ち取り、今季21セーブ目を挙げた。

「ブレイク(トライネン)はいい投球をしてくれた。タナー(スコット)も二塁打は浴びたけど、あれはボール球の低めスライダーだった。打ったリッターをほめるべきだろう。でも2人が無失点でつないでくれたのは良かったし、何よりチームが勝てたのが大きい」とロバーツ監督。

ロートベットは、この3試合で2度あったノーヒット挑戦のどちらでもマスクをかぶった。この日はドジャースでわずか5試合目の出場。先週ウィル・スミスとダルトン・ラッシングが負傷したことで急きょ出番が回ってきた。

記録会社エライアス・スポーツ・ビューローによれば、1900年以降、加入後5試合以内でノーヒットノーランの記録達成試合で捕手を務めていた選手は6人しかいない。ロートベットには7人目になるチャンスが2度あったことになる。

「今日は本当に楽しかった」とロートベット。
「グラスナウと対戦したことが1度か2度あったと思うけど、あの4球種を(ストライク)ゾーンにどんどん投げ込まれたら、打者にとっては最悪の日になる。まさに今日はそういう投球をしていた」。