オランダ代表ジョーンズ、父アンドリュー監督の期待に応え、3安打の活躍

March 6th, 2026

3月6日(日本時間7日)に行われたワールドベースボールクラシック(WBC)開幕戦は、オランダ代表にとって家族の行事となった。

今夏米野球殿堂入りを果たすアンドリュー・ジョーンズは2006年、2013年大会に選手として参加し、そして今回大会では初めて監督として臨む。大会の前からほとんどの選手とは顔見知りだったが、その中には他の選手よりもずっとよく知っていた選手が一人いる。

知っているどころか、育てた選手だ。

アンドリューの息子ドリュー・ジョーンズは、2022年ドラフトでダイヤモンドバックスから全体2位指名を受けてプロ入り。MLBパイプラインの有望株ランキングでは球団16位に入るドリューは、まだハイAより上の階級には昇格していないが、オランダ代表に選出された。

「(父が)監督に就任するとすぐに、私に知らせてくれた。「『おい、もしプレーできるなら、ロースターに入れてやる』って。もちろん受け入れたよ。あとはチームの承認を待つだけだったけど、みんな100%賛成してくれたんだ」

ドリューを召集する選択は、開幕戦で早速報われた。オランダは開幕戦でベネズエラに2-6で敗れたが、若きジョーンズが2得点を叩き出す活躍を見せた。

ドリューは3打数1安打、2打点、2三振、1犠飛を記録した。オランダはベネズエラの先発レンジャー・スアレスと5人の継投リレーにわずか4安打に抑えられたが、ジョーンズが気を吐いた。

ベネズエラは一回に先制点を挙げ、観客は早々に祝勝ムードに包まれた。しかし、直後の二回2死一、二塁でジョーンズが打席に立つと、センター前へ抜けるタイムリー。好走塁で二塁打にヘッドスライディングし、オランダは同点に追いついた。

「ツーアウトでビッグヒットを打つチャンスが彼にとってはあった。楽しかったよ」とアンドリュー監督。

2024年にはオールスターに選出され、今オフにはレッドソックスと5年1億3000万ドル(約205億円)の大型契約を結んだスアレスに対してのヒットだったが、この新星はそれに感銘を受けていない。

「ユニフォームを着た普通の人間だ。ただ打席に立って、いい打席にするだけ。自分のプレーは相手のレベルに匹敵すると思う。ここにいるのは理由があるから。だから、打席に立って、チームのためにいい打席を送ることができる」

ダグアウトに戻った時、父親からは何と言われたのか?

「彼は『よくやった』って。大げさなことは特になかった。他の選手と同じような感じだった」

ジョーンズ親子は、WBC史上3組目の監督兼選手の親子コンビであり、ドミニカ共和国のトニー・ペーニャとフランシスコ・ペーニャ(2013年)、フェリペ・アルーとモイセス・アルー(2009年)に続く。また、ワールドベースボールクラシックにそれぞれ出場した親子コンビは、史上わずか4組しかいない。

この日の開幕戦はドリューにとって「いつもの試合」だったが、父親がベンチでチームを率いるというのは決して日常的なことではないと認めた。

「今までと違う。彼を監督、そしてコーチとして迎えられるのは素晴らしい。本当にありがたいことだ」

「私たちはジョーンズ家、そしてオランダを代表している。これは母とキュラソー(オランダ領キュラソー島)にいる家族にとって特別なことだ」とアンドリューは語った。