エリック・ラウアー、ドジャースで再出発へ 来週ローテ入り予定

May 20th, 2026

エリック・ラウアーがパドレスの本拠地ペトコ・パークにあるドジャースのクラブハウスへ足を踏み入れると、新しいチームメートのひとり、中継ぎ右腕のウィル・クラインから声をかけられた。

昨年のワールドシリーズ第3戦。延長18回にもつれた激闘で、クラインは4回無失点の好救援を披露。一方、その相手側にいたのがブルージェイズ時代のラウアーで、こちらも4回2/3を無失点に抑えていた。

ラウアーは「『ああ、もちろん知ってるし、覚えているよ』って感じだった」と笑顔で振り返った。ラウアーは週末に金銭トレードでブルージェイズからドジャースへ移籍し、19日にチームに合流した。

昨年のワールドシリーズでは、ドジャース打線はラウアーを攻略できなかった。しかし今度は、ドジャースの投手コーチ陣が左腕を昨季の好調時のフォームへ戻すことに挑む。

ラウアーは早ければパドレスとの最終戦でブルペン待機し、さらに来週のロッキーズ戦(ドジャースタジアム)で先発登板する予定だ。

昨季、エリック・ラウアーは28試合(15先発)で9勝2敗、防御率3.18をマークした。しかし今季は8試合(6先発)で防御率6.69と苦戦し、先週ブルージェイズからDFA(事実上の戦力外)となっていた。この期間、速球の平均球速は1.3マイル(約2.1キロ)低下。ドジャースは、その原因を探りながら再生に取り組んでいく。

ブランドン・ゴームズGMは「うちのスタッフも映像などを確認している。どこまで短期間で修正できるか、またどこが無意識レベルの問題なのかを話し合っていく」と説明し、「人間性も素晴らしい投手だし、彼が以前のような成功を取り戻せるようサポートしたい」と期待を寄せた。

ラウアー再生工場の一人は、本人にとっても馴染み深い存在だ。投手コーチのマーク・プライアーは、ラウアーがパドレス傘下でプレーしていた当時、マイナーの投手コーディネーターを務めていた。

ラウアーは、プライアーとの対話に手応えを感じたという。

「自分が考えていたこと、感じていたこと、やりたいことについて、彼は本当に的確だった。どうすれば以前の状態に戻れるのか、自分らしい投球ができるのか、その方向性が一致していた」

さらに「こちらの考えにもすごく耳を傾けてくれる。それが本当にいい。『これをやれ』と一方的に押し付ける感じじゃない。軍隊式でもない。自分がどう感じているか、何を望んでいるかをベースに会話してくれる」と語った。

ラウアーは、ブルージェイズをDFAになって以降、数日間は去就不透明な状態だった。しかし、移籍先が決まり、さらにドジャースでは先発として一定の登板機会が見込まれていることに安堵する。

現在、ブレイク・スネル(左肘の遊離体)とタイラー・グラスノー(腰のけいれん)が離脱中。そのため、ドジャースは引き続き6人ローテーションを維持する必要がある。

この体制で、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希ら主力先発陣は、中5日以上の間隔を空けながら調整できている。

ラウアーは今季、ブルージェイズで「オープナーの後ろで投げる起用法」に不満を口にしていた。ただ、本人はその発言がSNS上で必要以上に大きく扱われたと感じているという。

新天地では役割が明確になったことを前向きに受け止めている。

「『君にはこういう投球を期待している』『ここで使いたい』『こういう役割が必要なんだ』という説明がはっきりしているのはすごくいいこと」とラウアー。

さらに「それが、自分のやりたいことや、自分がチームに最も貢献できると思っている形と一致しているなら、本当に理想的な環境だと思う」と語った。