「おやつを食べて、しっかり頑張れよ」
親が子供を気づかうのは、ごく普通の振る舞いかもしれない。だが、メジャーリーグの試合中にグラウンドで行われていると、話は一気におもしろさを増す。
エンゼルスとマリナーズの試合のことだ。
四回終了後、エンゼルスの一塁コーチ、エリック・ヤング・シニアはダグアウトに戻る前に、一塁コーチボックスにプロテインバーをそっと置いた。マリナーズで一塁コーチを務める息子、エリック・ヤング・ジュニアへの差し入れだった。
実は球場での『父の差し入れ』は2年前にも行われていた。
ブレーブス時代のヤング・シニアが、ナショナルズの一塁コーチボックスにいた息子へおやつを投げいれた姿は、ファンの間で大きな話題になった。
ヤング・ジュニアがいつもお腹ぺこぺこなのか、おやつ好きなのか。それとも親子での無言のジョークなのかは分からないが、敵味方に分かれていても、父の心配りは変わらない。
緊迫したシーソーゲームでのほっこりした親子の一コマだった。
