球団レジェンドの息子イーサン・ホリデイを全体4位で指名

兄ジャクソンは2022年ドラフト全体1位でオリオールズへ

July 13th, 2025

ロッキーズは2025年MLBドラフトで、球団のレジェンドであるマット・ホリデイの次男、イーサン・ホリデイ(オクラホマ州スティルウォーター高、内野手)を全体4位で指名した。

MLBパイプラインによるとイーサンはドラフト全体No.1評価で、ナショナルズが全体1位で指名するのではとの声もあったが、ナショナルズは別のオクラホマ州出身遊撃手イーライ・ウィリッツ(17歳、フォートコブ=ブロックストン高)を選択。次いで2位でエンゼルスはカリフォルニア大学サンタバーバラ校の右腕タイラー・ブレムナー、3位でマリナーズがルイジアナ州立大学の左腕ケイド・アンダーソンを指名し、ロッキーズは狙い通りイーサンを獲得した。

父マットはロッキーズで通算WAR歴代8位を誇り、オールスター3度出場の球団スター。1998年ドラフトでは高校フットボールQBとしても有名でオクラホマ州立大にフットボールでコミットしていたため、各球団が指名を回避する中、ロッキーズが7巡目210位で指名し84万ドル超(約1億3440万円)を提示して入団させた経緯がある。

マットは5年在籍した後、カーロス・ゴンザレスやヒューストン・ストリートらとのトレードでアスレチックスへ移籍。その後2018年に再びロッキーズでプレーし現役引退した。

兄ジャクソン・ホリデイは2022年ドラフト全体1位でオリオールズに入団し、現在は二塁手として成長しているが、身長183センチ、体重は90キロ未満で父や弟より小柄だ。一方、イーサンは父マットと同じ身長193センチ、体重95キロと大柄だ。

イーサンは高校最終学年で打率.617、長打率1.309、32試合で16本塁打をマークしている。主に遊撃手として出場したがサイズ的にプロでは三塁向きと評価され、平均的なスピードと堅実な送球で三塁守備も平均以上が期待される。なお、イーサンはオクラホマ州立大へのコミットを表明しているが、叔父ジョシュ・ホリデイが同大の監督を務めており、全体4位指名であればプロ入りする可能性が高い。

ロッキーズはマット、ジャクソンに続きホリデイ家と球団の絆をさらに深める結果となった。イーサンが「ドラフト最強左打者」と称されるパワーを発揮すれば、父に続く新たな球団の顔となるだろう。