ホワイトソックスは25日(水)、前夜の試合でダイヤモンドバックスの二塁手ケテル・マルテに対して侮辱的な発言を行った男性に対し、無期限の球場出入り禁止処分を科したことを発表した。
報道によると、この男性は前夜の試合、七回に2017年に交通事故で亡くなったマルテの亡き母に関する侮辱的な言葉を発したという。マルテはこのイニングの途中、突然涙を流し、チームメートに慰められる場面があった。その後、ダイヤモンドバックスのロブロ監督が球場警備に報告し、発言をした22歳の男性が即座に退場処分となった。
ホワイトソックスは「当該人物は深く反省しており、自らの発言が不適切であったと認めている」と発表。さらにMLBも「ホワイトソックスの即時の対応を称賛する」との声明を出し、この男性をMLB全球場への無期限出入り禁止処分とした。
この件について、ダイヤモンドバックスのロブロ監督は「マルテはとても強い若者。昨夜は彼にとってつらいものだったが、多くの支援に感謝している。われわれは前に進んでいく」と語った。
ホワイトソックス側も再発防止と選手への配慮を強調し、ウィル・ベナブル監督は「選手はこういった扱いを受けるべきではないし、これがわれわれのファンを代表する行動ではないことを明確にしたい」と話し、試合前には球場のビジョンでマルテ選手への応援メッセージを掲出した。
元チームメートのホワイトソックス三塁手ジョシュ・ロハスも「選手も人間だというこを改めて考えるきっかけになれば」と語った。
最後にロブロ監督は「私は自分の思いを素直に言葉にするし、涙をみせることもある。チーム全体が同じ気持ちだった」と語り、マルテ選手を支えたチームの団結力にも誇りを示した。
今回の出来事は改めて、ファンと選手の間にある『距離』の在り方が問われるものになった。選手と観客は互いに敬意を払う必要があることを、われわれ一人ひとりが再認識すべき時かもしれない。
