若き守備職人、タティスJr.とウィットJr.がプラチナグラブ受賞

November 8th, 2025

ローリングス社は11月7日(日本時間8日)に2025年プラチナグラブ賞の受賞者を発表した。各リーグで最も優れた守備を見せた選手に贈られるこの栄誉ある賞には、ア・リーグからロイヤルズのボビー・ウィットJr.、ナ・リーグからパドレスのフェルナンド・タティスJr.が選出された。

チーム部門では、ア・リーグはレンジャーズ、ナ・リーグはカブスが最優秀守備チームとして表彰された。

ウィットJr.、MLBトップのOAAでア・リーグを代表する守備職人に

2年連続でゴールド・グラブ賞を獲得したウィットJr.は、守備で平均よりどれだけ多く(または少なく)アウトを取ったかを示すスタットキャストの指標「OAA(アウト・アバブ・アベレージ)」で全MLB選手の中でトップとなる+24(カブスのピート・クロウ=アームストロングと並ぶ)を記録し、遊撃手として抜群の守備範囲を示した。2023年以降の累計OAAは+54で、すべての選手の中で最多。若きスター遊撃手が守備面でも球界を代表する存在であることを証明した。

タティスJr.、右翼への完全転向で再び栄誉

ナ・リーグでは、パドレスのフェルナンド・タティスJr.が2023年以来2度目となるプラチナ・グラブ賞を獲得した。タティスは今季、守備防御点(DRS)でナ・リーグ外野手トップの+15(クロウ=アームストロングと並ぶ)をマーク。2023年に遊撃から右翼へポジションを変更して以降、通算+42 DRSと圧倒的な数字を残している。わずか3年で2度のゴールドグラブと1度のプラチナグラブを手にし、その適応力と守備センスが改めて高く評価された。

チーム部門は堅守のレンジャーズとカブスに

レンジャーズは、昨季の強力打線とは対照的に、今季は守備がチームを支えた。DRS+89はメジャー全体トップ。二塁手マーカス・セミエンが自身2度目のゴールド・グラブ賞を受賞するなど、内野陣を中心に鉄壁の守備を誇った。

一方のカブスは、OAA+36で全MLBチーム1位、DRSでは+84とレンジャーズに次ぐ成績を残した。チームとしても、ニコ・ホーナー(二塁手)、イアン・ハップ(左翼手)、ピート・クロウ=アームストロング(中堅手)の3選手がゴールドグラブを受賞し、球団史上最多タイの3人同時受賞を達成という快挙を達成した。