タティスJr. vs. ミラー、パドレスの両スターが実現しなかった対決を語る

5:37 AM UTC

フェルナンド・タティスJr.(27)とメイソン・ミラー(27)が19日(日本時間20日)、アリゾナ州ピオリアにあるパドレスのキャンプ地のクラブハウスで再会した。ワールドベースボールクラシック(WBC)での経験について、2人は何時間でも語り合えたはずだ。

自然と実現しなかった対戦の話になった。

15日に行われた準決勝のアメリカがドミニカ共和国に勝利した試合でミラーがヘラルド・ペルドモ(26)を見逃し三振に打ち取り、試合を締めた際、タティスJr.はネクストバッターサークルにいた。もしカウント3−2からのスライダーがボールと判定されていれば、パドレスのスター2人が大舞台で対峙していた。

タティスJr.は「お互いに望んでいた。相手のすごさは分かっている。間違いなく勝負になっていただろうし、本当に楽しい戦いになったはずだ」と語った。

実際には、ミラーも勝負を避けるつもりはなかったが、タティスほど熱望していたわけではない。ミラーは「次打者席にいるタティスを見て、何ができる選手か、今大会の調子がどうかも分かっていた。対戦せずに済んで本当にホッとしている」と語った。

もし対戦していたらどうなっていただろうか。2023年WBCでのマイク・トラウト(34)と大谷翔平(31)の対決のような場面になっていたかもしれない。タティスJr.とミラーは今大会の主役だった。打率.400、OPS 1.238。ミラーは4イニングを無安打に抑え、対戦した14人のうち10人から三振を奪った。

クレイグ・スタメン監督(42)を除けば、誰もが期待する対決だったはずだ。指揮官は以前から、この対戦が実現しないよう願っていた。「チームメートのままでいてほしかったし、お互い良好な関係を保ってほしかった」と笑った。

パドレスは19日(日本時間20日)、2週間ぶりに全選手が集合した。タティスJr.とミラーは午後の早い時間に実現しなかった対戦について話し合った。

2人がレギュラーシーズンで対戦したのは2023年の1度だけ。一回にタティスJr.がミラーから二塁打を放っている。当時はアスレチックスに所属していた右腕はまだ救援投手ではなく、今ほど圧倒的な存在ではなかった。

2月にはキャンプ地のサブグラウンドでも対戦したが、スウェットパンツ姿だったタティスJr.は見逃し三振に終わっている。

状況は全く違っていただろう。マイアミの熱狂的な雰囲気。同点と逆転の走者が塁上にいる。一発勝負のトーナメント。ミラーはどう臨むつもりだったのか。

「とにかく初球を警戒することだ。2球目以降なら抑える自信はある。だが、ストライクゾーンで勝負しなければならないとき、タティスJr.は常に危険な打者だ」と話した。

一方のタティスJr.はどうか。

「速球を投げてくるだろう」と言って笑い、「そう願うよ」と続けた。

ミラーは100マイル(約161キロ)を超える速球を誇る。球界で最も打ちにくいスライダーも持っており、右打者のタティスJr.に対してこの2球種は完璧な組み合わせとなる。

タティスJr.に対してどの球種から入るつもりだったか問われると、ミラーはためらった。手の内を明かしたくないのは明らかだったが、最終的に「スライダー」と口にした。

つまりタティスJr.は裏をかかれていたことになる。速球を待っていたのか。ミラーとの対戦で初球の速球を狙うのが、本当にタティスJr.の作戦だったのだろうか。

タティスJr.はにやりと笑い「それは言えない。3年後にまた対戦するかもしれないから。3年後なんてすぐだ。手の内をさらすわけにはいかない」と語った。

ミラー自身も、初球スライダーという考えに補足を加えた。「心理戦だよ」と語った。