タイガースのバルデスがオープン戦初登板で3回無失点の好投

マイナー時代の同僚ロジャースと9年ぶりのバッテリー

12:00 AM UTC

2日(日本時間3日)、タイガースのフランバー・バルデスがブレーブスとのオープン戦で新天地デビューを飾った。シンカーを武器とする左腕はパブリックスフィールド・アット・ジョーカーマーチャントスタジアムで3回無失点の好投を披露。様々な「新しいこと」と同時に、「昔のこと」がフラッシュバックする登板でもあった。

9年前、バルデスはアストロズ傘下のマイナー球団でジェイク・ロジャースを相手にシンカーを投げていた。当時、バルデスとロジャースはともにアストロズのプロスペクト(若手有望株)。ロジャースはプロ入り後、初めてのフルシーズンだった。

ロジャースは「2016年と2017年は一緒にいて本当に楽しかった。捕手としてよく聞かれるのは、誰の球を捕るのがいちばん難しいか、あるいは誰の球を捕るのがいちばん好きか、ということだ。(バルデスは)プロになって、最初に難しいと思った投手の1人だった。とてもエグい球を投げていたからね。当時はカット気味に投げたり、沈めたりしていたけど、今は自分の持ち味をちゃんと理解して投げているよ」と当時のことを振り返る。

バルデスはシーズン途中にハイAから2Aに昇格し、ロジャースは8月末にジャスティン・バーランダーとのトレードでタイガースへ移籍したため、バッテリーは解散となった。それ以降は敵同士。しかし今、タイガースで再びバッテリーを組んでいる。

バルデスは通訳のカルラ・ディアス氏を通して「本当に特別だった。マイナー時代を思い出したよ。今日、彼を相手に投げることができたのは本当に特別なことだった」と語った。

バルデスとロジャースのバッテリーは、多くの有望株やオールスター&ゴールドグラブの経験がある捕手ジョナ・ハイムを含むブレーブス打線を効率よく抑えていった。バルデスが許した走者はゴロの打球による3人だけ。その中にはアーロン・シャンクの三塁への内野安打と一塁手エデュアルド・バレンシアのエラーで出塁したジム・ジャービスも含まれており、ヒット性の当たりはほとんどなかった。

二回に1死二塁のピンチを迎えたが、ブレット・ワイズリーを95マイル(約153キロ)のシンカーで見逃し三振に仕留めると、ホゼ・アゾカーは大きく曲がるカーブで空振り三振。2者連続三振で見事にピンチを切り抜けた。

三回は先頭打者がエラーで出塁し、無死二塁のピンチとなったが、わずか8球で3本の内野ゴロを打たせ、無失点に抑えた。

バルデスは「正直に言うと、今日のプランはただストライクを投げることだけだった。カーブが良い感じだったね」と自身の登板を総括した。

バルデスはそのプランを見事に遂行し、43球のうち30球がストライク。見逃しストライクと空振りが5球ずつあり、カーブでも3つの空振りを奪った。

ロジャースは「遠くから彼の成長を見守るのは素晴らしいことだった。そして今、こうして再びバッテリーを組むことができるのは本当に素晴らしい。彼は素晴らしい人間だし、フランバーに関しての悪口は何もないよ」と9年ぶりに再会した左腕を絶賛する。

バルデスもまた、ロジャースについて「当時と全く変わっていない」とコメント。通訳を介さず「(当時と)全く同じ性格だ」と語り、再会を喜んだ。

バルデスは昨季、アストロズの控え捕手セザー・サラザーとの間でトラブルを起こし、捕手との関係性が疑問視される事態となった。ロジャースもそのことを知っているが、今日の試合では何も問題はなかったようだ。ロジャースは「調子が良いときの彼はめちゃくちゃ集中しているんだ」と語る。

「彼は最高だよ。間違いなく、僕の人生で出会った中でいちばんクレイジーな働き者の1人だ。絶好調でゾーンに入っているときは球界で最高の投手の1人なんだ」とバルデスへの称賛は止まらなかった。