フレディ・フリーマン(ドジャース)は間違いなく殿堂入りへの道のりを歩んでいる。15年間にわたるレギュラーシーズンでの輝かしい活躍に加え、ポストシーズンでの歴史的なパフォーマンスもあり、将来の殿堂入りはもはや確実と言えるだろう。しかし、36歳で2026年シーズンを迎えるフリーマンには、まだまだ達成可能な記録が残されている。
左打ちのスラッガーは通算367本塁打を記録しており、早ければ2026年シーズン中に通算400本塁打を達成する可能性がある。また、通算1322打点をマークしており、順調なら2027年シーズン中、遅くとも2028年シーズン中には通算1500打点を達成するだろう。さらに、打者にとっておそらく最も神聖な記録である通算3000安打は、まだ遠いものの、手が届きそうな範囲にある。
これまでに通算3000安打を達成した打者はわずか33人。2022年にミゲル・カブレラが達成したのが最後である。しかし、フリーマンが大台に到達するまでの道のりは至って単純明快だ。
フリーマンは現役最多となる通算2431安打を記録している。直近5シーズンで平均181安打を記録し、2023年には自己最多の211安打を放つなど、依然として高い生産性を誇る打者であり続けている。ただし、直近2シーズンに限れば、平均158安打にとどまった。堅実な数字ではあるものの、30代前半の成績には遠く及ばない。成績の低下は主にケガやその他の問題が影響しており、直近2シーズンはいずれも147試合しか出場していない。短縮シーズンを除くと、2017年(117試合)以来の少なさである。
今後の鍵となる数字は「150」だ。フリーマンが今後数年間、比較的健康なシーズンを過ごすと仮定すると、通算3000安打を達成するために重要なのは1シーズンあたり150安打前後のペースでヒットを積み重ねていくことだ。もし今後4年間、平均150安打を記録することができれば、39歳で迎える2029年シーズン終了時点で3031安打となり、大台を突破する。これが最もスムースな道のりだろう。しかし、別のルートもある。その際に重要となる数字は「143」だ。
40歳に近づいていく中で平均150安打のペースを維持するのは簡単なことではない。では、平均143安打ならどうだろうか。平均150安打よりは実現可能な数字だろう。今後4年間、平均143安打のペースを維持すれば、39歳で迎える2029年シーズン終了時点で3003安打となる。
フリーマンとドジャースの契約が2027年シーズンで終了することには注意が必要だ。しかし今後2年間、ある程度の活躍を維持することができれば、2028年と2029年にプレーする場所を見つけるのはそれほど困難ではないはずだ。通算3000安打の達成が迫っていれば、手を差し伸べてくれる球団も現れるだろう。
フリーマンが通算3000安打を達成すれば、「レア」なグループの仲間入りを果たすことになる。主に一塁を守った選手が通算3000安打を達成するのは史上6人目。3000安打&400本塁打を達成すれば、一塁手としては史上4人目となる。ここに「通算打率3割以上」という条件を加えると、一塁手としては史上初の快挙だ。ほかのポジションを含めてもミゲル・カブレラ、スタン・ミュージアル、ウィリー・メイズ、ハンク・アーロンに次いで史上5人目という極めて貴重な記録となる(注:カブレラは一塁での出場が最多だが、三塁や外野、DHでの出場も多いため、一塁手としての出場割合は50%にも満たない)。
フリーマンに続く通算3000安打の候補はそれほど多くない。35歳で2026年シーズンを迎えるホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)は通算2388安打を記録しており、大台到達のチャンスがありそうだ。それに続くのはアンドリュー・マカッチェン(39歳で通算2266安打)とポール・ゴールドシュミット(38歳で通算2190安打)だが、年齢的にも大台到達は現実的ではない。33歳のマニー・マチャド(パドレス)はまだ2000安打を超えたばかり(通算2069安打)だ。
繰り返しになるが、フリーマンは通算3000安打を達成しなくても、すでに殿堂入りの資格を十分に備えている。しかし、大記録への挑戦は、フリーマンの輝かしいキャリアの晩年にさらなるドラマをもたらすことになるだろう。
