ゲーブ・キャプラーがマーリンズのGMに就任

2021年にジャイアンツ監督として最優秀監督賞を受賞

November 4th, 2025

3日(日本時間4日)、マーリンズはフロントオフィスの人事異動を発表。ゲーブ・キャプラーをゼネラルマネージャー(GM)、フランキー・ピリアーをアマチュア予想および選手評価イニシアティブ担当の副社長、ビネッシュ・キャンサンを野球運営担当のシニアディレクターに任命した。

ピーター・ベンディックス編成本部長は、発表した声明文の中で「この3人のリーダーはチームに加わって以来、それぞれがチームに意味のある影響を与えてきました。すなわち、チームのあらゆる分野で革新を推進し、前向きな姿勢でチームを率い、素晴らしいチームメートとして周囲の人々を高めていく、というチームの文化を定義する価値観を体現してきたのです。彼らの昇進は、組織内における才能と人材の資質の証であると同時に協力と卓越性を重んじる文化を築き続けるという継続的なコミットメントの証でもあります」と述べた。

キャプラーは2024年1月にGM補佐としてマーリンズに加入して以来、選手・コーチ・スタッフの育成に尽力。その実績が評価され、球団史上6人目のGMに就任することが決まった。

今季、マーリンズは傘下のマイナー4球団がポストシーズン進出を果たすという球団史上初の快挙を達成。その中には3Aジャクソンビルの優勝も含まれている。キャプラーはマーリンズ加入前、フィリーズ(2018~19年)とジャイアンツ(2020~23年)で監督を務め、2021年には最優秀監督賞を受賞。ドジャース時代の2015~17年には選手育成ディレクターを務めた経験もあり、クレイトン・マカラー監督とはドジャース時代から旧知の仲だ。また、現役時代はメジャーで12年間プレーし、レッドソックス時代の2004年にはワールドシリーズ制覇も経験している。

キャプラーは、発表した声明文の中で「マーリンズの組織の一員として素晴らしい時間を過ごせることを大変うれしく思っています。ピーターや野球運営担当のスタッフ全員とともに、ここで成し遂げてきた素晴らしい仕事を継続していく準備ができています。私たちが築き上げてきた成長と勢いは、明確なビジョン、強力なカルチャー、そして共通のゴールに向かってともに働く素晴らしいチームワークを反映しています。この進歩を継続し、球団の未来に貢献できることを誇りに思います」と述べた。

ピリアーは2024年1月にアマチュアスカウト担当のディレクターに就任して以来、球団内のアマチュアスカウトを統括し、ドラフト戦略を主導してきた。マーリンズの球団トップ30有望株のうち9人は、ピリアーが主導した直近2年間のドラフトで獲得した選手だ。マーリンズに加入する前は、マリナーズに6年間在籍し、うち3年間はアマチュアスカウト担当のディレクター補佐を務めた。また、ガーディアンズとレンジャーズで働いた経験もある。さらに、FanGraphsやD1Baseball.comなどのサイトで寄稿ライターやアナリストとして活動した経験も持っている。

キャンサンは2024年1月に野球運営担当のディレクターとしてマーリンズに加入する前、レンジャーズで5シーズンを過ごし、最後の2年間は野球運営担当のディレクター補佐を務めた。レンジャーズ時代はロースター管理、事務管理、契約業務など、球団運営のあらゆる側面に携わり、スポーツサイエンスやパフォーマンスの分野でも存在感を発揮。MLBでのキャリアは2016年にスタートしており、地元球団のフィリーズでチケットサービスを担当したあと、2017~18年にはベンディックス編成本部長とともにレイズのフロントオフィスで球団運営に携わっていた。