クロシェット12Kでカード勝ち越し

苦しかった5月の鬱憤を晴らす投球

June 1st, 2025

過ぎたことの結果は変えられない。大事なのは、これから何をするかだ。ギャレット・クロシェットの登板はそんな思いが聞こえてくるかのような迫力に満ちていた。

日曜日、アトランタのトゥルイスト・パークで行われたブレーブスとの3連戦最終戦で、クロシェットは七回5安打1失点、2四球、12三振という圧巻の内容で3-1の勝利をもたらした。

六回を終えて球数は99球。通常であればアレックス・コーラ監督が交代を考えるタイミングだったが、この日は違った。ブルペンではグレッグ・ワイサートが準備していたものの、クロシェットは「降ろすな」と言わんばかりの気迫のこもった投球を披露。最後はロナルド・アクーニャJr.をカットボールで空振り三振に仕留め、三者連続三振で七回を締めくくった。

「監督が『続投しよう』と言ってくれた時は、気合いが入ったよ」とクロシェットは語った。「(先頭打者だけで交代)じゃないことを願っていたんだ。『出すなら、最後まで仕事をさせてくれ』と思っていたし、実際にそうしてくれた。AC(監督)に信頼してもらえたことにすごく感謝しているよ」

自己最多の112球を投げたエース左腕は最後の三振を決めるとガッツポーズで感情を爆発させ、ベンチのチームメートから抱擁と握手で称えられた。

球数が増えてきた中で、どうしても思い出されたのは5月21日のメッツ戦だった。その試合では同点のまま、5回1/3、85球でコーラ監督が彼を交代させていた。勝てばスイープという試合だったが、最終的にはレッドソックスが1-5で敗れた。

この判断にはレッドソックスファンの間では、(いつものように)テレビやSNSを中心に非難の声が殺到した。

「メッツとの試合の時は外の人間から見れば『何をやってるんだ?』と思えたかもしれない。でも、そうしたのには理由があった」とコーラ監督は語る。

メッツ戦は、通常通りの登板間隔である中4日だったが、きょうはそれに1日追加した中5日での登板。7月3日までは毎週木曜日がオフとなっており登板間隔を調整しやすくなることで、今回のように長いイニングを任せられる機会が増えそうだ。

「今は毎週木曜が休みで、彼(クロシェット)を1日多く休ませられるからもっと積極的に起用できる。今回は限界まで引っ張ったが、素晴らしい投球を見せてくれた」

クロシェットはメディアに対して率直に話すタイプで、メッツ戦でも交代させられた時の悔しさを隠さなかった。それだけに、今回の登板は特別だったようだ。

「今日の登板は、『100球』という基準が大げさに見られていることを示す良い例になったと思う。たしかに100は大きな数字だけど、状態はすごく良かったし、この球数でも監督としっかり話をして、最後まで任せてもらえたのは嬉しかった」

試合は初回、トレバー・ストーリーが放った走者一掃の3点二塁打が、結果的にこの試合の決勝点となった。過去3登板で計5失点と試合を作っていたにもかかわらずチームが敗れていただけに、クロシェットにとっても待ち侘びた勝ち星だっただろう。

「冗談で言ってたんだ、『今日は完璧なゲームプランだった。フィールドゴールを決めて、あとは守りきった』ってね」とコーラ監督。「でも実際はまだ足りない。試合中盤の打席は改善が必要だし、もっと良くならないといけない。若いチームだとはいえ、このグループにはもっと期待している」

とはいえ、クロシェットに関してはこれ以上は望みにくいだろう。レッドソックスでの1年目、ここまでの13先発で防御率1.98、82イニングで101三振という成績は、期待通りかそれ以上だ。

「彼はエースだし、その自覚がある」とストーリーは語った。「彼自身がそれを求めているし、それこそが一流の投手がすることだ。球界トップクラスの投手たちは、みんなそう。1球でも多く、大事な局面で投げたい。彼にはずっとその姿勢があるんだ」

11勝17敗と苦しんだ5月を経て迎えた6月。エースの力投と共に新しい月を勝利でスタートした。