当初の想定より深刻だった左肩の負傷により、4月26日(日本時間27日)を最後に戦列を離れているレッドソックスのエース、ギャレット・クローシェは、今MLBで最も勢いのあるチームを盛り上げようと精いっぱい努めている。
そして、その役割には試合中にダグアウトへ姿を見せないことも含まれている。
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野球選手が験を担ぐことは、よく知られているかもしれない。クローシェはリハビリのスケジュールにより、6月25日(日本時間6月26日)から始まった21試合で19勝2敗という快進撃の序盤、ベンチに入ることができなかった。
その後もチームが勝ち続けたため、クローシェはクラブハウスにとどまった方がよいと判断した。ボストンは現在14連勝中。7月22日(同23日)のオリオールズとのダブルヘッダー第1試合に勝てば、1946年の球団記録に並ぶ。
「治療を受けながら、試合に出ている選手たちの邪魔にならないようにすると、自然とそういうスケジュールになった。そして、『これをこのまま続けた方がいいかもしれない』と思うようになった。先日、七回くらいに自分のメニューが終わって、『この回まではここで見て、それから外に出ようかな』と考えていた」とクローシェは語った。
しかし18日(同19日)、クローシェがダグアウトへ出ようとした直前、レイズに3-6とリードされていたチームが反撃した。七回2死からウィリヤー・アブレイユが2ランを放ち、レッドソックスは劇的な7-6の逆転勝利を収めた。その瞬間、クローシェは野球の神様からのメッセージをはっきりと受け取った。
「ウィリヤーが本塁打を打った時、『ああ、自分は中にいなければいけないんだ』と思った。月曜日(20日)の夜に試合を見ていた時も面白かった。ペイトン・トールの隣に座っていたが、ケイレブ・ダービンが本塁打を打った時は、クラブハウスまで歓声が聞こえてきた。だから、そこで試合を見るのも面白かった」とクローシェは語った。
もちろん、本音を言えばクローシェは投げたい。少なくとも、投球練習ができる状態には戻りたいと考えている。
しかし、負傷からの復帰に向けた最初の調整は5月下旬に停滞した。実戦形式の打撃練習に登板した2日後、左広背筋に軽度の張りが生じたためだ。
広背筋の負傷自体は軽度だったものの、左肩の筋力不足により、投球時に体のほかの部位へ負担がかかっていることが明らかになった。
その後、レッドソックスは慎重にリハビリを進めており、クローシェが今季中に復帰できるかどうかは不透明となっている。
それでも、クローシェは復帰のためにできる限りのことを続けている。
一時期はプライオボール(可動域の拡大や怪我予防などに使われる器具)を使ったトレーニングを行っていた。しかし、数週間続けるうちに、かえって逆効果になっているように感じ始めたという。
この3週間は、肩関節包への負担を軽減するため、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の強化に力を注いでいる。
クローシェは、今季中に再び登板できる可能性は五分五分なのかと尋ねられると「何とも言えない。自分からそのように断言するつもりはない」と答えた。
2026年中に再びマウンドへ上がれない可能性がわずかでも生じていることに、本人は驚いているのだろうか。
「少し驚いている」とクローシェは語った。「なぜその質問をしたのかは理解できる。ただ、つらい。最初に負傷者リストへ入った時は、『先発を1度飛ばすだけかもしれない』と思っていた。しかし、状態が徐々に変化し、特に最初の調整で遅れてからは、当初の診断とはまったく異なる状態になってしまった。それはつらいが、肩というのはそれだけ複雑な部位なんだ」
それでも左腕は、チームの驚異的な巻き返しに胸を躍らせており、いつか自身もその一員として戦えることを願っている。
「本当に素晴らしい。信じられないような戦いをしている。毎晩、違う選手が活躍している。ウィルソン・コントレラスが先日話していたように、全員が同じ方向を向いている。みんなの目標はただ一つ、勝つことだ。チームが勝てば、自分の一日が思いどおりにいかなかったとしても関係ない。全員がそのことを前向きに受け止めている」とエースは語った。
