【レッドソックス17-1オリオールズ】ボルチモア/オリオールパーク、4月25日(日本時間26日)
レッドソックスが抱えるすべての問題を1日で解決することはできない。それでも、この日の戦いは間違いなく明るい兆しとなった。
直近2試合で合計15失点と苦しんでいたエースのギャレット・クローシェが本来の姿を取り戻し、6回を投げて3安打、2四球、7三振、無失点。オリオールズに17-1で大勝。4連敗を止めた。
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エースの復活に、不振だった打線も応えた。アンドリュー・モナステリオの満塁本塁打と2二塁打を中心に、17得点・17安打の猛攻で、前日の10-3の敗戦の悔しさを晴らした。
「これが野球だよ。昨日あんな試合をしたが、今日こうしてやり返した。選手たちを評価しないといけない。デーゲームだったけど、打撃練習も守備練習もきっちりやっていた。それがチームの姿勢を表しているし、明日はシリーズを勝ち越すチャンスがある。総合的にみて素晴らしい試合だった」とアレックス・コーラ監督は語った。
大量得点も見応えはあるが、最大の収穫はクローシェの投球だ。左腕はチームにとって最も重要な選手の一人。だからこそ、この日の投球は本人にとって大きな意味を持つ。
「信じられないくらいだ」とクローシェは安堵感を語った。
「自分がダメな投手じゃないのは分かっているけど、結果が出ないのはやっぱり楽しくない。今日は同じ地区の相手で、しかも強力な打線だったし、昨日の試合の後ということもあって、何度も良いイニングを作れたのは本当に気持ちよかった」
この復活劇で3勝3敗、防御率6.30に改善した。好投の要因はシンプルで、とにかく強い球で押すこと、だった。
この日はフォーシームを中心に(59%)、鋭いスイーパーやカットボール、シンカーを織り交ぜてた。投球数は90球、そのうち57球がストライクだった。投球プランを捕手コナー・ウォンが組み立て、それをクローシェが正確に実行した。
「かなりフォーシーム中心だった。コナーが素晴らしいリードをしてくれた。ここ3試合くらい、どうやって相手に対してプランを立てるべきか探っていたんだ。で、今日は『今季は誰もフォーシームを打てていない。だったら打たれるまで投げ続けよう』という考えでいって、それがうまくはまった」とクローシェは語った。
中心になったのは直球だったが、それだけではなかった。三回、2死一、二塁で強打者ガナー・ヘンダーソンを迎えた場面では、カウント2-2からスイーパーで見逃し三振に仕留め、同点のランナーを残塁させた。
「前回の登板後にスイーパーについて聞かれて、『自分の中では決め球ではない』と答えたんだ。それで結構考えていて、『最近スイーパーが良くないな』と思っていたけど、あの一球は良かった」とクローシェは語った。
この数週間で何か学んだことはあったのか。
「新しいことは特にない。失敗を恐れないというわけじゃない。むしろ怖いよ。でもそれはメジャーの選手ならみんな同じで、それが努力し続ける原動力になる。大事なのは失敗を受け入れて、どう立て直すかを理解することだ。落ちてもまた走り出す、それだけだ」とクローシェは答えた。
前日は爆発したオリオールズ打線も、この日はクローシェをほとんど捉えることができなかった。
「本当に素晴らしい投手だよ、サイ・ヤング賞候補だ。速球もいいし変化球もいい。対戦すると常に厳しい勝負になる。今日はコースも完璧だったし、あれはなかなか打てない」とオリオールズの外野手タイラー・オニールは脱帽した。
精密な制球と力強い速球、そして多彩な球種を織り交ぜ、クローシェはシンシナティでの開幕戦以来となる無失点投球を記録した。出遅れているレッドソックス(10勝17敗)が巻き返すためには、この日のような投球が不可欠だ。
「彼がエースだから、登板する時は早い段階で援護してあげたい。でも今日はほとんど援護はいらなかったね」と三塁手ケイレブ・ダービンは笑顔で語った。
