ドジャースの右腕ギャビン・ストーンは昨季、右肩の手術により1年を棒に振った。今季は健康な状態でスプリングトレーニングを迎え、開幕ローテーション入りを目指していたが、肩の故障が再発し、開幕に間に合うかどうか不透明な状況となっている。
2日(日本時間3日)、デーブ・ロバーツ監督がメディアに明かした情報によると、ストーンは先週のオープン戦初登板で1イニングを無失点に抑え、ブルペンでの投球練習も行ったが、その際に右肩の違和感を訴えたという。現在、投球練習はシャットダウン(中断)されており、再開のめどは立っていない。
2月24日(同25日)のガーディアンズ戦でオープン戦初登板を果たしたストーンにとって、実戦での登板は2024年8月31日のダイヤモンドバックス戦以来だった。同年10月に右肩の手術を受け、2度のワールドシリーズを欠場することに。今春は完全に健康を取り戻した状態でスプリングトレーニングを迎えているとみられていたが、ストーン自身は「投球後の回復に時間がかかる」ことを明かしていた。
オープン戦初登板のあと、ストーンは「投球後の回復がいちばん大変だ。特にスプリングトレーニングの時期はね。ライブBPとかブルペンで投げているときは調子が良いんだけど、その後の回復の部分が大変なんだ」と語っていた。
終盤に離脱した2024年はストーンにとって飛躍の1年となった。チーム最多の140回1/3を投げ、11勝5敗、防御率3.53を記録。今季はそのレベルのパフォーマンスを取り戻すことを目指していた。ストーンが開幕ローテーション争いから脱落したことにより、ドジャースは先発投手の選択肢が減り、開幕ローテーションに起用できる投手の顔ぶれが明確になりつつある。
ブレイク・スネルが開幕に間に合う可能性は低いため、万全のコンディションで開幕を迎えられるのは山本由伸とタイラー・グラスナウの2人だけだろう。大谷翔平も開幕ローテーション入りする見込みだが、いきなり100球を投げることは考えにくい。開幕ローテーションの残り2~3枠をめぐって、佐々木朗希、エメット・シーアン、ジャスティン・ロブレスキー、リバー・ライアンらが競争を繰り広げることになる。
佐々木、シーアン、ロブレスキー、ライアンの4人全員が開幕ロースター入りする可能性もある。ロバーツ監督のこれまでの発言を踏まえると、佐々木とシーアンは開幕ローテーションの有力候補だが、もちろんオープン戦で結果を残し、その座を勝ち取る必要がある。佐々木はオープン戦初登板で不安定なピッチングを見せ、体調不良でやや出遅れたシーアンは今週中に初登板する予定だ。ロブレスキーは好スタートを切っており、ライアンはトミー・ジョン手術後初めての登板でコマンドの不安定さを露呈したものの、1イニングを無失点に抑えた。
ロバーツ監督はシーズン序盤、ローテーションを柔軟に組む可能性があることを認めている。先発投手は5人に絞りつつ、ロングリリーフをこなせる投手を複数用意し、連戦が続くときには「6人目の先発投手」を起用するというやり方だ。ロングリリーフを用意することによって、シーズン序盤に大谷が短いイニングで降板する場合にも、2番手の投手が「第2先発」として長いイニングをカバーすることが可能になる。
ストーンは健康ならば開幕ロースター入りを果たし、スイングマン(谷間の先発とロングリリーフを兼任する投手)として起用される可能性があった。しかし当面の間、ドジャースはストーン抜きで投手陣のプランを立て、投手層の厚さを生かしながら戦っていくことになるだろう。
