「ワクワクしている」カービーがALDS第5戦に先発

スクーバルとの投げ合いに

October 10th, 2025

マリナーズのダン・ウィルソン監督は9日(日本時間10日)、シアトルのT-モバイルパークでの練習後に、ア・リーグ地区シリーズ(ALDS=5回戦制)第5戦でジョージ・カービーを先発起用することを明らかにした。マリナーズはこの試合に敗れれば今季が終わる。

2023年のオールスター投手であり、リーグ屈指の制球力を誇るカービーの投げ合う相手は、2年連続のサイ・ヤング賞受賞が有力視されるタリック・スクーバルだ。

タイガースは、スクーバルが先発した試合で同じチームに対して同一シーズンに4敗を喫したことがない。しかし、今季はレギュラーシーズンで2度、そしてALDSの第2戦で対戦しており、マリナーズが全て勝利している。マリナーズが、ブルージェイズの待つア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)へ進むことは、その記録を破ることを意味する。

カービーが”負ければ終わり”の試合に登板するのは、これがキャリア2度目。最初は、2022年のアストロズとの延長18回までもつれたALDS第3戦で、その時は7回無失点と好投したが、チームは0-1で敗れ、スイープ負けでシーズンを終えた。

「2年前に経験を積めたのは確実に大きな助けになる。プレッシャーや緊張への対処の仕方も分かってきた。今回もすごくワクワクしているし、全力で投げるだけだ」とカービーは語った。

カービーは、今シリーズの初戦にも先発。その時は4回まで無失点に抑えるも、五回に2死から2ランを浴び、最終的にチームは3-2で敗れた。

「ゲームプランを変えることもできるけど、大事なのは自分の投球を信じて実行することだと思う。自分の球を信じて投げれば、ほとんどの打者は抑えられる。だから1球ごとに集中して、自信を持って投げ抜くだけだ」とカービーは語った。

マリナーズは基本的にローテーションの順番通りに投手を起用しているが、今週は移動日を含めて休養が取れたため、ルイス・カスティーヨを通常の登板間隔で起用する選択肢もあった。カスティーヨ(愛称ラ・ピエドラ)は第2戦でスクーバルと投げ合い、制球に苦しみながらも4回2/3を無安打に抑えてチームの勝利に貢献している。

「休養の面では、ジョージ(カービー)の方が少し余裕があった。2人ともタイガース相手に素晴らしい投球をした。こうなることを想定していたので、このローテーションが最も自然な流れだ」とウィルソン監督は説明した。

カスティーヨも、10日(日本時間11日)の第5戦ではブルペンで待機し、総力戦に備える。

「まさに“総力戦”という言葉がぴったりだ。第5戦だからね。すべてが懸かっている。投げられる者は全員、ブルペンで待機させるつもりだ」とウィルソン監督は力強く語った。

もう1つ注目されるのはローガン・ギルバートの起用だ。第3戦で6回7三振という素晴らしい投球だったため、1、2イニング限定でリリーフとして投入される可能性もある。なお、マリナーズが勝ち進めば、ギルバートはALCS第1戦の先発に予定されている。

ちなみにカービーのキャリアで最も印象的な瞬間は、次の戦いの舞台、ロジャーズセンターで起きた。新人だった2022年のワイルドカードシリーズ第2戦で登板し、メジャー初のセーブを記録したのだ。

カービーはこれまでポストシーズン3試合に登板し、13イニングで防御率1.38、14三振、2四球、1本塁打と抜群の安定感を見せている。

2025年のレギュラーシーズンでは、右肩の炎症により開幕から2カ月を欠場した影響で23試合・126イニングの登板にとどまったものの、10勝8敗、防御率4.21、奪三振率26.5%、与四球率5.5%を記録した。