スプリンガー、九回に頭部死球で途中退場

July 29th, 2025

【オリオールズ11-4ブルージェイズ】ボルチモア/オリオールパーク、7月28日(日本時間29日)

試合終盤、ジョージ・スプリンガーが頭部に死球を受けた瞬間、スタジアム全体が凍りついた。

九回、オリオールズのカイド・ストラウドの速球がスプリンガーのヘルメット後方を直撃すると、スプリンガーはグラウンドに崩れ落ちた。ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督がベンチから飛び出し、チームのトレーナー陣も駆け寄ったが、スプリンガーは顔を伏せたまま1分以上倒れ込み、その後、自力で立ち上がると監督とスタッフに付き添われながら歩いてベンチに戻った。

リプレー映像が流れ、ヘルメットの左耳辺りに球速96マイル(約154キロ)の速球ボールが当たった音が響くと場内は静まり返った。

試合後の会見で、シュナイダー監督は「スプリンガーは意識があり、われわれが駆けつけた時から話ができていた」と動揺を見せつつも、「肩に少しかすって、その後ヘルメットに当たった。幸い、少し体をひねることができていた。本人とも話をし、今はドクターと一緒に診察を受けているところだ」と状況を説明した。

頭部死球はどのチームでも、そしてどの選手にとっても恐ろしいものだが、スプリンガーはブルージェイズの顔とも言える存在で、ベテランとして、そして今季の再浮上の象徴的なプレーヤーで、チームに欠かせない選手だ。

「野球で一番最悪の瞬間のひとつだ。本当に怖いし、誰にも起きてほしくないことだ」とシュナイダー監督は暗い表情で語った。

スプリンガーが倒れている間、味方だけでなくオリオールズの選手やスタッフも心配そうな表情を浮かべ、スプリンガーが立ち上がって歩き始めると、オリオールズファンからもスタンディングオベーションと激励の声が飛んだ。

「ジョージ(スプリンガー)はメジャーリーグでも特に尊敬されている選手のひとりだ」とオリオールズのトニー・マンソリーノ監督代行は語り、「ああいう場面は、どんなレベルの野球選手でも身がすくむ。スプリンガーのような選手に起きると、なおさらだ。とにかく恐ろしかった。無事を願っている。自分の足で歩いて退場したことは、ひとつの希望だ」とまとめた。

スプリンガーの容体については、29日(火)ダブルヘッダー前後にさらなる情報が発表される見込みだ。