大谷リードのナ・リーグMVP候補に割って入る『伏兵』は?

September 16th, 2025

ダイヤモンドバックスの遊撃手ヘラルド・ペルドモが、ここにきてナ・リーグMVPレースに名乗りを上げている。トレード期限で主力を放出しながらもワイルドカード争いに食らいつくチームでペルドモの存在は欠かせない。

オールスター以降、ペルドモは打撃で爆発。打率.333、出塁率.429、長打率.547を記録し、9本塁打、13盗塁に加えて、選球眼の良さを示す32四球と23三振を積み重ねた。この期間、彼を上回る成績を残しているのは、大谷翔平ただ一人だ。

オールスター以降のwRC+ランキング(規定打席到達打者)

  1. 大谷翔平:178
  2. ヘラルド・ペルドモ:170
  3. カイル・シュワーバー:163、フアン・ソト:163
  4. ヤコブ・マーシー:158

2023年は前半戦でOPS.787を記録しオールスター初選出を果たしながらも、後半戦に失速したペルドモ。しかし今季は違う。前半戦だけで10本塁打を放ち、OPS.783をマークし、キャリア最高のシーズンを予感させる力強いスタートを切った。通算成績は401試合で打率.235、出塁率.327、長打率.330、14本塁打と平凡だったものの、今季の成績はそのイメージを一新している。

Baseball Savantのデータでは、今季はコンタクト後の成果が飛躍的に向上。2021~24年で通算20本だった「バレル」は今季すでに31本に達し、一打で試合を動かす存在へと進化している。Statcastの「ランバリュー(得点貢献度)」でもナ・リーグ4位の37点を記録している。

  1. 大谷翔平:+57
  2. フアン・ソト:+55
  3. カイル・シュワーバー:+51
  4. ヘラルド・ペルドモ:+37
  5. マット・オルソン:+29

打撃だけでなく、守備や走塁でも貢献し、総合的な評価でWARはナ・リーグ野手3位に位置している。

NL野手fWARランキング(2025年)

  1. 大谷翔平:6.8(投手としても1.4を記録)
  2. トレイ・ターナー:6.7
  3. ヘラルド・ペルドモ:6.6
  4. コービン・キャロル:5.9
  5. フェルナンド・タティスJr.:5.6

ペルドモの活躍は、崩壊寸前だったダイヤモンドバックスを救う大きな要因となっている。アリゾナはトレード期限直前に主力のユヘニオ・スアレス、メリル・ケリー、ジョシュ・ネイラーを放出。さらにルルデス・グリエルJr.は9月1日に右膝前十字靭帯断裂で今季終了、バーンズやリリーフ陣のマルティネス、パクもトミー・ジョン手術で離脱している。

それでもチームは踏みとどまり、7月末に9ゲーム差だったワイルドカード争いで、いまやメッツを1.5ゲーム差で追う位置にいる。

ペルドモは依然として好調を維持。9月に入ってからはOPS1.108という驚異的な数字を残している。大谷優位のMVPレースで、残り9試合でペルドモがどこまで数字を積み重ねていくかも要注目だ。