この週末、ゲリット・コール(35)が力を振り絞った時、球速は3桁(100マイル=約161キロ)に迫る数字をマークした。ベースボールの聖地で復活への階段を駆け上がる右腕にとって、次の1球はブロンクスで投じられることになるかもしれない。
コールが直近のマイナー3Aスクラントンでの調整登板で99.6マイル(約160キロ)を計測したことを受け、アーロン・ブーン監督(53)は、2023年のア・リーグのサイ・ヤング賞受賞者を、ヤンキースタジアムでの本拠地連戦中に復帰させる「検討に入っている」と明らかにした。
ブーン監督は「今日と明日でそのことについて話し合っている。いずれにしても決定を下すことになるが、今日はブルペンにもう1人必要だと感じた。あらゆる可能性を議論している。今後に向けて何が最も適切かを見極めたい」と続けた。
17日(日本時間18日)の時点では、ブーン監督は新人のエルマー・ロドリゲス(22)をもう1度先発ローテーションで登板させる計画だと話していた。しかし、18日(同19日)にロドリゲスは3Aに降格となり、リリーフ右腕のヨバニー・クルス(26)とメジャー契約を結んでベンチ入り26人枠に登録した。
ロドリゲスは「もちろん、ゲリットが戻ってくるわけだから(メジャーに残ることは)厳しい状況だ」と語った。「ただ、好投できたことを前向きに捉え、マウンドに上がり続けて自分らしさを失わずにプレーし、またここに戻ってきたい」とメジャー定着へ前向きだ。
大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、コールの16日(同17日)の3Aでの99.6マイル(約160キロ)の速球は、2023年8月13日(同14日)に計測して以来(この時も99.6マイル)の最速だった。
コールは16日(同17日)、3Aスクラントンは、シラキュース(メッツ3A)に延長10回、6-2で敗れた試合に登板し、5回1/3を投げて86球(56ストライク)だった。もし、今回の本拠地連戦中に復帰する場合、22日(同23日)のレイズ戦になる可能性が高い。
ヤンキースが、コールにはもう1試合マイナーでの先発登板が必要だと判断した場合、これまでの調整スケジュールに基づくと、復帰は次回の遠征先であるカンザスシティでのロイヤルズ戦になる可能性がある。
ブーン監督は「トレーナー陣からゲリットまで、関係する全員が正しいことをしたい、適切な時期はいつか、ということだ」と語った。「何を行うにしても、長期的な視点を持って考えている。必要だからといって、必ずしも復帰させるわけではない。完全に準備が整ったと判断すれば、その決定を下す」と万全を期す考えだ。
春季キャンプで2試合に登板した後、コールはマイナーで29回を投げ、17失点(自責点15)、防御率4.66を記録。28安打を許し、3四球、28奪三振だった。
「ここまでは順調だ」とコールは16日(同17日)、ペンシルベニア州ムーシックで語った。「良いプロセスを踏めている。球数は着実に増えている。回復具合も良く、球速や制球力も着実に向上している」とメジャー復帰に手応えを感じている。
