【ヤンキース5-1ナショナルズ】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、8月26日(日本時間27日)
ブロンクスの夜空に再び怪物が弾丸を放った。
ナショナルズ戦で、ジャンカルロ・スタントンが、推定飛距離451フィート(約137メートル)の特大本塁打を放ち、チームの全5打点を叩き出し、チームを勝利に導いた。
アーロン・ブーン監督は試合前に「打席ごとの安定感はこれまでで一番かもしれない」と太鼓判を押していたが、その言葉を証明する一振りだった。
スタントンはオールスター以降、30試合で打率.362(94打数34安打)、13本塁打、32打点を記録。OPSは1.248と驚異的で、規定打席を満たす選手の中ではアスレチックスのニック・カーツに次ぐ数字だ。
本人は「数字を細かく見ているわけじゃないけど、そういう話題になるのはいいことだね。でも1日1日積み重ねるだけ」と控えめに語ったが、確かな手応えをのぞかせた。
まず三回、1点を追う場面でスタントンのバットが火を噴いた。
ゴールドシュミットの二塁打から、ジャッジとベリンジャーが四球で出塁し、満塁に。このチャンスにスタントンは左中間へ101.6マイル(約163キロ)の弾丸を放ち、フェンス直撃の3点タイムリー二塁打でヤンキースが一気に逆転した。
スタットキャストによると、この打球は他20球場なら満塁本塁打となっていた。
ベリンジャーは「完全にゾーンに入っている。打球の強さは誰よりもすごい」と舌を巻いた。
さらに六回。ナショナルズ2番手の右腕リバルタの初球を完璧に捉え、左翼席へ112.7マイル(約181キロ)、451フィートの豪快アーチを叩き込んだ。今季最長の一発でリードを広げ、試合を決定づけた。
ブーン監督は「常に準備万端で、プランを遂行する。相手が隙を見せれば必ず仕留める」と絶賛した。
スタントンは両腕のテニス肘でシーズン最初の70試合を欠場したが、6月中旬に復帰以降は主軸として、ここまで51試合で打率.282、17本塁打、46打点、OPS1.051と圧巻の数字を残している。
さらに、ジャッジが右前腕の張りで外野守備に就けない中、スタントンは右翼で11試合に出場。本人も「守備で貢献できるのは楽しい。どんな打球にも備えている」と笑顔で語る。
ベリンジャーは改めて「彼とジャッジは特別だ。あの2人にしかできない打撃がある。目の前で見られるのは本当にすごい」と驚嘆すると、ブーン監督も「今が最高の状態」と繰り返す。
スタントンの怪力と集中力が、首位争いに挑むヤンキースの大きな原動力となっている。
