ジャイアンツは外野手ジャスティン・ディーンをドジャースから、左腕レイバー・サンマーティンをレッズからそれぞれウエーバーで獲得。40人枠の空きを確保するため、右腕メイソン・ブラックがDFA(メジャー40人枠から外す措置)された。
28歳のディーンは今季ドジャースのワールドシリーズ(WS)連覇に貢献。レギュラーシーズンの出場はわずか18試合にとどまったが、守備力と走塁力を買われてポストシーズンのロースター(出場選手登録)に名を連ねた。
WS第6戦では頭脳プレーで見せ場。2点リードの九回にセンターを守るディーンの頭上を二塁打が襲ったが、打球がフェンスに挟まったのを見て、すぐさまボールデッドをアピールした。打者、走者の進塁を機転によって防ぎ、ドジャースはその後リードを守り切って逆王手をかけた。
また、3Aでは打力も発揮。90試合で打率.289、OPS.809、6本塁打、27盗塁を記録していた。ただ、シーズン終了と同時にドジャースの40人枠から外されていた(アウトライト)。
ジャイアンツはエリオット・ラモスと李政厚(イ・ジョンフ)の2人が外野のレギュラーとして確定。残り1つのポジションをドリュー・ギルバート、ルイス・マトス、ジラール・エンカルナシオンと、新加入のディーンらで争うと見られている。
サンマーティンはレッズで4シーズンを過ごし、通算62登板で防御率5.66を記録。29歳の左腕は2023年7月にトミージョン手術を受け、昨季はMLBで登板なしに終わったが、今季はMLBの舞台に復帰した。
MLBではわずか1登板のみだったが、3Aでは46登板(67回1/3)で防御率2.67、55三振と堅実な成績だった。サンマーティンの存在はジャイアンツの投手陣の層を厚くするだろう。
代わりに25歳のブラックがロースターから外れた。ブラックは2021年のドラフト3巡目指名を受けたが、過去2年間ジャイアンツで10試合(先発8試合)登板し、防御率6.47と低迷。2025年には3Aで30試合登板し、防御率5.81を記録、最後の5試合からはブルペンに転向した。
