サンフランシスコ・ジャイアンツは、シーズンの3分の1を終えた時点で31勝23敗と健闘し、強豪ひしめくナ・リーグ西地区で首位ロサンゼルス・ドジャースに1.5ゲーム差と肉薄する位置をキープしている。
快進撃の原動力になっているのは、リーグ屈指の強力な投手陣だ。
先発陣ではロビー・レイ(防御率2.56)、ローガン・ウェブ(同2.67)の2枚看板が安定感抜群の投球でローテーションを牽引する。ランディ・ロドリゲス(0.79)、カミロ・ドバル(1.16)、エリック・ミラー(1.50)、タイラー・ロジャース(1.85)らを中心としたリリーフ陣も好調で、防御率2.56はメジャー全体でトップを誇る。
チームの終盤の粘りは目覚ましく、今季はすでに14試合で逆転勝利で、そのうち6試合はサヨナラ勝ちを収めている。ボブ・メルビン監督は「われわれは今、いい位置につけている。まだまだ上を目指せる」と手応えを語った。
一方で打線の低迷が最大の懸念だ。
打撃ではほとんどの指標でリーグの真ん中に位置するものの、遠征では苦戦が続き、直近の遠征4試合ではわずか8得点にとどまっている。
今季大型契約(1億8200万ドル)で加入したウィリー・アダメスは、直近9試合で打率.063(32打数2安打)と深刻な不振にあえいでおり、OPS(出塁率+長打率)は.617まで低下。さらに下位打線も不振で、チャンスの場面でも上位打線に回すことができず、得点力に伸び悩みが見られる。
とはいえ、エリオット・ラモス、イ・ジョンフ、ウィルマー・フローレスらは好調で、打線全体が上昇気流に乗る兆しもある。離脱していたヘラル・エンカーナシオンが復帰すれば、戦力に厚みが加わるだろう。
「打線は波があるもの。焦らず、いい打席を積み重ねることが大事」と外野手マイク・ヤストレムスキーは話す。
攻守のバランスが噛み合えばチームは更なる上位進出も可能だ。投手力という確かな土台の上に、打線の奮起が加われば、地区制覇やポストシーズン進出も夢ではない。
