My Game, My MLB ー私にとってのMLBとはー
暑い夏の終わりと入れ替わるようにして、世界でいちばん熱い季節に突入した場所がある。それは、レギュラーシーズンが終わり、ポストシーズンが開幕したMLB。
「世界一」を目指すチームと選手たちが繰り広げるドラマのようなゲームの数々は、きっと今年も私たちの心を鷲づかみにする。
そんな今こそ、さまざまな人の熱いMLBへの思いを解き明かそう。
ゲスト:ハムショー/前編
今回のゲストはYouTube『ハムショーのメジャー実況ch』で、スプリングトレーニングからポストシーズンまでロサンゼルス・ドジャースの試合をすべて実況しているハムショーさん。YouTubeと変わらぬ歯切れの良い語り口で、大谷翔平(31)を追い続けているからこその「大谷愛」を交えながら、MLBの魅力やみどころなど「My MLB」を語っていただいた。
Profile/ハムショー
YouTubeチャンネル「ハムショーのスポーツ実況ch」、「ハムショーのメジャー実況ch」にて、野球シーズン中はプロ野球、MLBを中心にほぼ毎日実況生配信を行う。「アナウンサー顔負けの実況スキルと熱量」「幼少期から叩き込んだ知識」「選手を信じた応援」をポイントとしている。
【一つひとつのプレーにエキサイトする瞬間はMLBの方が多い】
——MLBをみはじめたきっかけを教えてください。
僕は出身が札幌で、まだ5歳ぐらいだった2004年に北海道日本ハムファイターズが移転してきて、それから家族で試合観戦に行くようになりました。その頃のMLBはマリナーズにイチローさん、ヤンキースには松井秀喜さんがいて、その2球団の中継が多かったのでそれも楽しくみていた記憶がうっすらとあります。
今のようにMLBにハマるきっかけになったのは、やっぱり大谷翔平選手ですね。大谷選手のことはファイターズの頃からめちゃめちゃ応援してましたけど、2023年のWBCで改めて、ひきつけられたというか。当時はファイターズの実況配信を1シーズンやって、2年目はどうせなら大谷選手の試合は全部みたいし、配信してみたらいいかもと思って2023年から始めました。去年と今年はドジャースの試合をスプリングトレーニングからポストシーズンまで全試合配信してるので、もうどっぷりです(笑)。
——ハムショーさんからみて、MLBのどんなところに魅力を感じますか。
一つひとつのプレーにエキサイトする瞬間は、実況していてもMLBの方が多いのかなって思いますね。たとえば日本のNPBでも綺麗なファインプレーはありますけど、身体能力の違いというか、実況で表現を瞬発的にさせられるようなプレーはMLBの方が多いなと思っています。「横っ飛びキャッチでファウルゾーンから膝をつきながら一塁遠投! ノーバウンドスロー、アウト!!」みたいな実況って、NPBの試合じゃないんですよ。そういうのは日々、エキサイトさせられているなって思います。あとは1番から9番までホームランの可能性があるのも、僕はMLBをみる上で楽しみな要素かなと思っています。一発でドカン!と、どのバッターでも局面を変えられてしまう。そういう怖さと楽しさみたいなもの、緊張感は高いのかな。
——現地で試合をご覧になったことはありますか?
それがまだないんですよ。今のところドジャースは全試合、YouTubeで実況していますので…。でも来年は絶対に行こうと思っています。MLBの球場そのものへの憧れみたいなものがありますし、もう全球場行きたいですけど、まずはこれまで大谷選手がメインで活躍してきたエンゼルスタジアムとドジャースタジアムですよね。球場の演出面とかは画面を通してもみられるわけですけど、球場のコンコースはどうなってるのかなとか、フードも食べてみたいなぁとか妄想を膨らませています(笑)。選手たちのプレーはもちろんですけど、空気を含めてMLBの球場を感じたいですね。
——それではこれからMLBをご覧になる方には、どんなところをみてもらいたいですか?
僕もまだ全然ファンになって間もないと思ってるんですけど、まずはシンプルに大谷選手のすごさを分かってきたら、これはもう絶対にみなきゃって思うわけじゃないですか。僕もそうなんですけど、なんとなく当たり前になってきている大谷翔平のすごさを当たり前と思わずに「今、伝説を目撃してるんだぞ」っていう気持ちでみることが、MLBの魅力を感じる上でまずは大きいんじゃないかな。そこからだんだんとポール・スキーンズ選手(パイレーツ)とかアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)とか、他のチームや選手のすごさみたいな部分が分かってくると思います。だから新規の方でも大谷選手を軸にして、そこから広がっていろいろわかってきたら、どっぷり浸かるなっていう気がしますね。
——ちなみにハムショーさんにとって大谷選手の一番の魅力は?
意外と難しいですね…。でも一番は想像を超えてくるところかな? それはファイターズファンとしてみていた時から感じていたんですけど、WBCでもそうですし、想像できないことだらけじゃないですか? 去年はバッター、一筋でホームラン54本打って、自己記録を一気に更新して度肝を抜かれましたけど、今年はピッチャーもやって55本打っちゃいましたから。
しかも今シーズンでいうと、やっぱりピッチャーとしてのパフォーマンスですよね。最初の登板のインパクトがものすごくて、今年の中でも一番、生活する中で衝撃度が高かったかもしれないですね。だっていきなり100マイル(約161キロ)ですもん。だからさっきも言いましたけど、これを普通に思っちゃいけないというか。「大谷って今日もすごいね」で終わっちゃったらもったいないし、10年後、20年後も野球を見続けて振り返った時に「あの頃もっと味わっておけばよかったな」みたいに思いそうで、だったら今とことん味わいたいなと思っています。
————大谷選手以外の日本人選手の活躍はどうご覧になっていますか?
NPBファンとしての視点で言うと、レギュラーシーズンで他のチームの選手をそうやって応援することってないんですよ。でもこれがMLB選手となったら、どこのチームであっても日本人選手だ、っていうだけですごい応援したいので、応援したい選手が増えていくのはありがたいですね。
<後編へ続く>
MLBの最新情報や選手インタビューなどのスペシャルコンテンツ、さらにはお気に入りのチームを登録できるパーソナライズ機能など、MLBをもっと楽しめる会員登録がスタート!
無料会員登録はこちらから
MLB公式アプリのダウンロードはこちらから
ポストシーズン特別プレゼントキャンペーン実施中! 応募はこちらから